追い付いた先で待つモノは
月の光で満たされる様です。
不正解な支道を進んでいく最中は『MAP』で行き先を
伺うのを忘れない様にする。さっきの連中で『銀狼』以外が
全員集まって来てしまっていたのならば既に掘られた穴を使うしか
ないからじゃが、運が良かったのか何頭かは残ってたので
あえて仲間呼びさせ横穴を開けさせる事に。その結果
何回か目かの邂逅で開いた横穴でようやく正解の支道に辿り着いた様じゃ。
間違ってたら余計時間喰うのでちょっと引き返して落盤部分を
確認する役はレベルアップし移動能力が上がったヒューイが買って出てる。
カンテラモドキ掴んで飛んでったヒューイが戻ってくるまで
待機する必要も殆ど無いしで『念話』も便利っちゃー便利じゃな。
「OK、この支道で間違い無いみたいだわ。先を急ぎましょう。」
とヒューイからの『念話』を受け取ったアンヌがGOサインを出す。
その時「ぐぅぅ。」と誰かのお腹が鳴いた。
私やミラでは無いしとちらりと皆を伺うが、そしらぬ顔をしたミィナが犯人か。
こちらは午後出発してるし、いい加減日が落ちかけててもおかしくは無い。
・・・無いが、私は不安材料の件がさらに気に掛かるんじゃよな。
『夜光石』に月の光をチャージして持って行く様な手が空いてる様な
『魔狼』連中は今の時点ではほぼ居ないじゃろう。
だが、本当にチャージの方法がそれだけなのか?と言われると不安になるんじゃよ。
『銀狼』ならば何か別な方法でチャージを加速出来得る仕掛けを用意してそうでな。
態々こんな鉱脈がある鉱山を選ぶ位じゃ。
(月は出ていない事を祈るしか無いの。)満月ともなれば昼間でも月が見えていても
変ではない。だが、夕方から夜に移行したらどうなるか・・・。
「観て、前の方から光が見えるわっ!!」とリーナが先を指し示す。
多分終点近くのその空間への入り口はちょっと折れ曲がっててこちらからは
中を覗けないが、灯が灯ったままのランタンモドキが支道の地面に転がっている。
どうやらルゥスに追い付いたみたいじゃが、奴は無事なのかっ!?
用心しつつそのランタンモドキを拾おうと皆して駆け寄ろうとしたその時。
その空間から眩しい位の太陽光ではない黄色い光が辺りを照らし出したのじゃった。
ほれみろ言わんこっちゃない!
辛うじて追い付きはしたもののルゥス自身は戦闘続行中の様で!?ルゥスと『銀狼』の戦いの内容に関しては次回に持ち越しです(吐血。




