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生まれ変わってケモノな玩具!?  作者: きつね耳モフモフ
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戦う羊

狼が吹っ飛ばされる様です!?

 やがて囲いの隅っこの方に『魔狼』が一匹現れたものの

どこかフラフラして元気が無い様な?

羊を狙ってやって来たんならもっと忍ぶとか方法あるじゃろうに

ヘロヘロと囲いに近づくと飛び越えるでも無く中を囲いの隙間を透かして

中を覗いてる感じで留まっている。

(あやつ、殆ど本能で動いてるだけっつーか半分眠ってないかの?)

上空で見下ろしてるであろう猛禽達も鳴き声出さずに動向を見守っているようだ。

「あっ。見て!狼の近くに羊が歩み寄ってくわ!」

とミィナが『魔狼』の近くに寄っていく羊に気が付いた。

急いで『MAP』で確認すると黄色い点で無くて赤い点だった。

(ありゃ。魔物化してるだけに気が強いのかの?普通のなら纏まりそうなモンじゃが。)

とリーナの方を見る。

 うん。案の定というかリーナの周りを白いモコモコな連中が取り囲み始めたの。

「ちょ。なにこれ。動きにくいじゃないのよっ!?なんで私に集まってくるのよ!?」

竜の雛持ちなリーナの近くにはミラも居るしで何かあると

強いのに集まる性質を持つ羊達が避難しようと一緒に集まってくるんだよね。

こういう時にはミラの気迫がある意味仇となる。

その代わりフワモコ防御力は並みじゃないから中心に居ればまず襲われる心配は無いけどな。

「きゅるる。」ミラも踏まれまいとリーナによじ登ってしまってるし当分はあのままでいいじゃろ。

ブレスによる支援は期待出来んが、多分私やヒューイもお呼ばれでは無い。

 どういう意味かというとじゃな。

トコトコトト。『魔羊』がまるでプルバックカーの如く後退すると、

ギューーーンと『突進』していって囲いの一部を「バッコーーーンっ!!」と頭突きで吹っ飛ばした。

囲いの残がいを浴びた『魔狼』は流石に眠気は吹っ飛んだ様じゃが確実に逃げおくれてる。

(あーあ。囲いの修理部分が増えてしもうたのじゃ。しかし『魔狼』も可哀想に。)

トコトコトト。また『魔羊』が後退すると『魔狼』目掛けて『突進』していく。

いくら『魔力操作』で身を固くしていても放牧場の囲いすら破壊する『魔羊』の頭突きを

まともに喰らったら『魔狼』もただでは済まない。ましてやここは斜面だし。

勢い余って空中を舞ったあげくゴロゴロと斜面を転がっていく『魔狼』の赤い点はあっという間に

索敵範囲外から外れて消えていくと空の猛禽達が目ざとく追って去っていった。

「ふんす。」と自慢げに首を振り上げた『魔羊』がトコトコと放牧所内に戻って来ると、

リーナの周りに居た羊達も防御隊形を解いて思い思いに散っていく。

やれやれ。囲いの修理材も無料では無いじゃがのぅ。いいもん見れたと思って良しとするかの?

羊に戦わせるか空の猛禽に攫わせるか悩みましたが大きさも考えて羊に頭突きさせる事に。次回はルゥスが坑道に単騎突入する様です。

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