銀狼の噂
次なる相手が決まった様です!?
お昼は折詰弁当みたいに色々入ってる物を温めた物じゃった。
ふと麓から登ってくる小道を歩いているヒトの姿に既視感を感じて
見つめてみる。あれは・・・ルゥス?何故彼が一人で行動しとるんじゃ?
しかも何時も着ている服では無くて旅人衣装みたいだし。あれ?見失ってしもうた。
「森と言えば『魔狼』の事思い出すわねー。」とリーナが弁当食べつつふと呟いた。
あぁ。そぅいやミィナの村近くの峠で配下な連中とやりあった事もあったけな。
ボスな奴の姿はついぞ見れなかったが陸続きなんじゃし
こっちの方に出張って来ていたとしてもおかしくは無いのか。
配下な連中の数減らしちゃったし狩場というか縄張り乗っ取ってるかも知れんしの。
「そういえばあの『魔狼』達、繁殖の為だかに襲って来たんだったわよね。」
とアンヌが相槌を打つ。今頃はチビ狼達引き連れてたりするんじゃろうか。
「ちょっと話にお邪魔させて貰うぜ。『魔狼』がどうしたって?」
と近くで小耳に話を挟んだらしいドワーフなおっちゃんが話に割り込んで来る。
何か気になる情報でもあったのじゃろうか。不安じゃ。
「あ、いえ、私の家のある村の近くの峠の話なんですけどね。」
とミィナが説明をしだした。なーんか嫌な予感がするんですけど?
「ふむ。いやな。その話と直接関係あるかどうかまでは知らんのだが。」
とミィナの話を聞いたドワーフのおっちゃんが髭を扱きながら
「ワシ等が開いた村の近くにな。最近銀色の狼すなわち『銀狼』
らしき狼にに率いられた『魔狼』の群れが現れたんだよ。」
と頭の中の情報を思い出しずつ教えてくれた。
「えっ。本当ですか!?被害とか出てません?」とアンヌらが片眉を吊り上げて話を聞いている。
ドワーフの住居はその種族特性上というか習慣で鉱脈近くにある事が多い。
山を穴だらけにしとる訳では無いじゃろうがその一つでも占拠されてるとなるとコトじゃな。
山や森に食料がある内は良いが配下を使ってでもヒトの荷物の便を襲う事を覚えてしまってる
あのボスが率いてる群れじゃとしたらまた似た様な被害が出てしまうかも知れん。
「うむ。村の方には直接被害は出てないが狩りとかに支障が出始めてるんでな。
エルフらの村とも共同で対策用の『クエスト』を出したばっかの筈だよ。」
ん?という事はさっき見かけたルゥスはその討伐『クエスト』とかに向かって行ってるて事かの?
ならば俺様王子やケインも今頃はドワーフの村に向かって移動中なのかもしれんな。
『魔狼』達のボスの正体がようやく明らかに。『銀狼』という事で相手に不足は無いとルゥスが動き出した様ですが!?




