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生まれ変わってケモノな玩具!?  作者: きつね耳モフモフ
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いざ船尾楼へ

解体作業を見守る様です。

 倒した『船蛸』を4人掛りで『解体』している傍らで私は

身体に残っている蛸墨を後ろ脚をも使って身体から落していく。

(むー。分かっていた事とはいえ可動部分に結構入り込んでるのじゃ)

 私が蛸墨の硬化作用に期待したのは何も口に銜えた(ショートソード)の折れ

の仮止めだけでは無い。衝撃が加わると同時にバラバラになる作用を利用する為でもある。

(確かチョバムアーマーとかいう奴じゃったかな?まさか蛸墨で代用する事になるとはの。)

衝撃弾の生成にも使われるだけあってあの蛸墨は固めないで相手に吐き出した場合

水中以外ではしつこく纏わり付く『凝固剤』にもなりえる。

 本来は相手の行動力を奪う為の作用とも言えるがそれを攻撃に転用すると

どうなるかは私が身を持って示した通りじゃ。

 それはどういう事かと言うと弾として相手にぶつかった位の衝撃までならば

砕け散る事で肩代わりしてくれる『鎧』ともなりえると言う事に他ならない。

(発射した本体である『船蛸』自身の力であれば粉砕は余裕なんじゃろうけど)

と可動部に入り込んだ墨の残骸をプルプルと落としつつ

『解体』作業を行っている様子を頭の中に叩き込む為に邪魔をしない様にしつつ見守る。

生産職にも近い彼女らの『解体』だからこそこちらも学ぶ事は多いのだ。

(それが攻撃手段の支えとして利用されるとは流石の『船蛸』も思わんかったじゃろうなぁ。)

 流石に口の中にまでは蛸墨は流し込めなかったので損傷があるとすれば

喉の辺りにダメージが出てしまっている様ではあるが『自己再生』で治っていくので

さして問題はない。そもそも今は『変化』使わなきゃヒト前では喋らないしの。

(今度のレベルアップ辺りで「コン。」位は喋ってみても良いかもしれんな。)

 因みに『魔力操作』をもはやしてない『船蛸』はこちらがさして魔力を込めてなくても

刃が通る様で、ミィナ達の手持ちのナイフでも処理は可能な様である。

 もっともぶっとい脚なんかはキィーロが憂さ晴らしも兼ねてなのか

スパスパと腰の(ショートソード)でぶった斬ってる真っ最中だけどな。

 ある程度仕訳が纏まったら『素材』となったそれらは大船倉の底に置いていく事になっている。

流石に全部一辺には船尾楼に持ってはいけないしの。

 それに後でちゃんと回収出来る仕組みになってるから問題はないのじゃ。

え?どうやってかって?それは後でのお楽しみじゃ。

 船尾楼への階段を最上階まで登り切ればついに真のラスボスとご対面じゃ。

どんな奴か今からちょっとワクワクするの!

ソラも解体作業に加わらせても良いのですが功労者?ですしね。『素材』を置きっぱだとかっ攫われそうですが、仮にもボス部屋の一部なので大丈夫です。問題は真のラスボスですね。どうなる事やら(ぇ。

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