表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
生まれ変わってケモノな玩具!?  作者: きつね耳モフモフ
139/280

大船倉に巣くうボス

ボスと遭遇する様です

 従者の部屋を後にし廊下の突き当りの階段室へと辿り着く。

ミィナ達にしてみれば私の2次職の『巫女』に不安があったりするかもじゃが

 別に今まで通りの戦い方に特に支障が出る訳ではない様じゃし

余り気にする事も無いじゃろ。

 戦士(ファイター)系が使う様な破壊力のある様な『刃物』や

ごっつい『全身鎧』なんぞを装備して『フルアーマー』なんてやる気もそうそう無いし。

 『召喚獣』であり『玩具』でもある私は全身が武器防具を兼ねているから

『職』による『装備』の『鉄則』を余り気にする必要は無い。

 『巫女』ならばナイフ程度の『刃物』位振るった所で全然平気じゃ。

尻尾剣だって今まで通り使えるしの。

 階段を下り切ればとうとうこの船の大船倉へと突入じゃ。

流石にこの層になると直接的な明り取りな窓は存在しないから

上層よりはさらに暗くなっている。

 多分キィーロが使ったあの属性剣を使うとなると

タメの時間が長くなってしまって恐らくは使い物にはなるまい。

 天井部分に所々設けられた空気の換気用の通気口があるのと

ガタが来てるせいもあってか隙間があちこちにあるお陰で空気はそんなに

淀んでいないのが有難いの。これでこの船が『紅茶船』とかだったりした日には

お茶臭くてたまらんかったじゃろう。

 まぁ積んでた主だった荷物で回収出来るモンはとっくに回収された後じゃから

私らがそれらの残り香を余り気にしなくてもいいのは有難い。

 ボスは攻略情報によると大船倉の3番目の仕切りの壁の向こうにいる。

『MAP』視点でもそこから動かんようじゃしそれはそれで有難いの。

 カンテラもどきに光を灯し、1番目、2番目の大船倉の小さな階段を

上がったり下がったりしながら3番目の大船倉に近づいた時、

お約束というかなんというか、ついにボスが動き出す気配がした。

蛸だから『声』は出せない様じゃが「ギョルルルルっ!!」とかいう

何かが擦れ合って動いてる音さえする。多分脚を動かして攻撃態勢を整えてるんじゃろ。

 キィーロが鋭く3番目の大船倉に続く上部からの入口を仰ぎ見とる。

構造上の都合でこの観察路らしき物の出入り口は上部にしかないんじゃよな。

つまり船倉間を移動する為には登ったり下りたりしないと移動出来ない。・・・普通ならの。

 じゃが向こうはそんなんお構いなしに

脆くなってるであろう仕切りを突き破って足の何本かを突き出してきおったのじゃ!

(やっぱしやりよったか!このどデカい宿借り『蛸』がっ!!!!)

『船蛸』。私の居た世界ではちっさい自作の貝を背負った蛸でしかないそれは

この異世界では『船』を貝代わりにする巨大な化け物蛸であった。

船と言えば蛸!という訳で蛸が何故船を襲うのかという理由を考えた時に目に付いたのが『船蛸』でした。

あれはちっさいのですがそれならいっその事ヤドカリみたいにしちゃえば船に合わせて巨大化しても問題ないよね?という事でこうなりました。次回は戦闘シーンになります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ