表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
生まれ変わってケモノな玩具!?  作者: きつね耳モフモフ
128/280

贈り物と勝負の行方(VS海賊ゾンビボス その弐)

大詰めに入った様です。

 ぐぐぐぐ。次の瞬間にはボスがパッと後ろに飛び下がっていた。

リーナが棘付きこん棒で殴り掛かろうとしていたからである。

 急ブレーキを掛けるかの様にリーナが前進を止めその場で踏み止まる。

うっかり踏み込んでいたら鉈っぽい太刀で斬られてたかも知れんな。

 対船用の鉈っぽい太刀はそれに相応しい破壊力を持つのじゃろうが

その代わり身振りが大げさになってしまいがちな武器なので

軌道を読みやすいという欠点がある。

 回避力の高いリーナは当たりさえしなければ問題は無さそうだが

用心に越した事は無いからのぅ。

 ふと暖かい物が私に降り掛かって来たのに気が付いた。

キィーロの血だ。腕に生じた見た目複数枚の『竜鱗』の隙間から

少量ながらも血が垂れているのだ。良く見ると受け止めた辺りの『竜鱗』に斬れ筋がある。

 『けも耳』であるキィーロは『竜人』とは言ってもリザートマンタイプの

『竜人』よりかは人間寄りの存在なんじゃよな。だから防御力もその分落ちる。

あの『竜鱗』じゃって一時的に生やせるだけで永続的な保護効果は望めない物の筈じゃ。

(にしても良く斬れる太刀じゃな。キィーロの『竜鱗』を切り裂いたか・・・)

ミィナが慌ててキィーロに駆け寄り応急処置を開始しようとするが

怪我をしてない方の腕でキィーロに待ったを掛けられた。

 再び斬り掛かって来たボスの攻撃範囲内に入り掛けていたからである。

「ギャルオゥゥ!!」ミラがほぼ同時に火炎弾ブレスを吐いて突っ込んで来たボスに

当てに行くが次の瞬間にはブレスを「ズバッ!!」と真っ二つにされてしまう。

 「嘘でしょっ!?」リーナが慌てて地上のミラを引っ浚いながら回避行動を取る。

「ボッフーーンっ!!」背後で真っ二つになった火炎弾ブレスがそれぞれ着弾した。

ボスの攻撃はスカってるが余裕そうな雰囲気で態勢を立て直していく。

 じゃが、その隙を利用しない程私は甘くないっ!!

爆風で転げたのを利用して廊下の端の死角に転がりこんだ私はすかさず『ストレージ』から

(ショートソード)を1本取り出しそれを咥えると、あたかもそこら辺で見付けた様に

装いつつキィーロの元に駆け寄っていく。

 「・・・!助かる!!」キィーロが(ショートソード)を受け取り竜気を纏わせていく。

ゆらり。ボスが着地した所から動きを止めてその場で背筋を伸ばした。

む。ボスとはいえゾンビィじゃからか激しい動きは長くは出来んらしいの。

『玩具』やゴーレムじゃあるまいし『肉体』を持つ以上はその制約からは逃れられん。

 ボスは私に刃を向けた時の様にキィーロを指し示すとまるで必殺技を放つかの様に

ゆっくりとタメのポーズに入った。

 どうやら決着を付ける時が来た様じゃな!?

取っておいて良かった回収品。次回で突発海賊ボスとの闘いは決着します。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ