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生まれ変わってケモノな玩具!?  作者: きつね耳モフモフ
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荒事 その④ (VSマージスケルトンその参)

敵の攻撃を利用する様です

 キィーロが(ショートソード)を構え直し、私も身体を何時でも飛び掛かれる様に

スタンバイさせつつ隙を伺う。マージスケルトンはまた呪文の詠唱を開始し始めてるしの。

 「キューィ」それまで避けに徹していたヒューイが申訳無さそうに鳴いた。

狭い空間だしやれる事が少ないヒューイは今回はほぼ空気なんじゃよなー。

さっきの呪文の爆発の余波を抑える役位しか出番は無いんじゃがこればっかりはの。

 「チャキ」スケルトンが剣を握り直すと(ショートソード)の背の方で叩き付ける様に

振り下ろして来たが構わず頭で受け止めてやる。

 「ベシ。」ギ?とスケルトンが小首を傾げてる間にキィーロがスケルトンに肉薄し

盾ごとスケルトンの片腕を吹っ飛ばした。「ドシャ!」コロコロ・・・

 「ちょ。ソラ、なんでさっきの避けないのっ?」と間合いを取る私に

ミィナが心配気に声を掛けるがあれも避け方の一つなんでの。

幸い『付与』効果に『呪い』の類いは付いてなかった様じゃし受け止めてやっただけじゃ。

つかあれ避けたら間違いなく次の瞬間には斬られてたしの。

 盾と片腕を吹っ飛ばされたせいでバランスを崩しつつも平然と態勢を整えなそうと

しているスケルトンに全身に魔力を纏った『突進』を使って思いっきしバラバラにしてやる。

「バシ!」バラバラバラ! しかし意味は無いという感じで復元していくスケルトンに

「ギャルオゥ!」「ボフン!!!!」ミラの放った火炎球ブレスが再び着弾した。

 今度こそ四散し消えていくスケルトンの後方ではマージスケルトンが

呪文の詠唱を終えまた一抱えもありそうな火炎球を発射して来た。

「皆、回避だっ!!」再びのキィーロの進言に従い誰に向けて発射したのか分からんソレから

皆してその場から退避行動を取る。

またしても「ドカーーン!!!!」という派手な音がさく裂するも皆直接のダメージは無し。

 但し余波までは避けられんから隙は生まれその間にマージスケルトンが詠唱を開始してるという・・・

(今度はさっきまでの様な詠唱時間は稼げないじゃろうし呪文を切り換えてくるんじゃろが

私はミィナ達の様なインターバル的な物はあまり必要ないんでの。とっとと終わらせてやるのじゃ!)

呪文発動の衝撃の余波でマージスケルトン側にふっとばされかけたのを利用して

『軟化』と『硬化』と『転がる』を同時発動させると若干軌道修正しつつ

『突進』し『立体機動』でジャンプして呪文詠唱中のそ奴の懐に飛び込んでやる。

「!」バキバキと骨を砕く音と共にそ奴は『自爆』するが・・・ほぼ同時にまた『立体機動』を使って

離脱しポテン!コロコロとミィナ達の足元に戻ると『硬化』を解除してブルブルと身震いする。

 ついでにコケッとちょっとよろけてみせるのも忘れてないがの。余裕なんぞ見せる必要はない。

案の定というかミィナ達には具合を心配されたが最後の締めが狙った物だった事までは

見抜かれなかった様で一安心。

 皆態勢立て直しの真っ最中だったし私の攻撃の姿は碌に確認してなかったから

単なるマージスケルトンのドジの結果だと思ってくれたみたい。

 最も甲板時同様にアイテムなんぞのお釣りは無し。残骸とか皆砂に還ってった。

しかしこんなホイールアタックモドキはそうそう使えんしのー。次からは別な戦い方考えんと・・・

ミィナ達はマージスケルトンが攻撃呪文で自分達を散らした際に余波でふっ飛ばされたソラを避け損ねた位にしか思っていません。限られた空間だからこそ誤魔化せましたが広い室内じゃ無理かな。

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