村に居れるという意味
現状確認的な何かです。
村での手伝いは今日も続く。この間は採取がメインだったが
今日は採取場の調整や村を守る魔物避けな障壁発生器の補修がメイン。
巨大な魔法陣を描くよう様に設置された障壁発生器は
傍目には見逃してしまいそうな位に風景に溶け込んでいた。
植物の再生能力を高める効果もあるのかもしれんの。
蔦や何かで表面を覆われかけたその石板の様なモノは静かにそこに佇んでいた。
昔、私が村に潜入した時には障壁に引っ掛からなかったが何故なんじゃろ?
普通は魔物や動物達は障壁を嫌うらしくて近寄ってもこないそうなんじゃが、
私はすんなり村に入れたんじゃよなぁ。大元がヒトじゃからかの?
因みに採取地付近には障壁は張られてない。そのせいで狼やらが現れたりするんじゃが
自然に近い方が良い薬草やらが育ちやすいし回復も早いんだとかで
精々柵や罠で防御を固めるのが関の山らしい。
採り過ぎたりして収穫率が落ちてる様なら学園同様に錬金術使ってでも
回復させていく過程で簡易の障壁を張る事はあるらしいがの。
しかし魔術とか錬金術があればテラフォーミングなんぞしごく簡単な部類なんじゃなぁ。
砂漠地帯とかあっという間に緑で埋まりそうな気がするんじゃが
どうもそういう部分はほったらかしというか後手に回ってるらしい。
そういう場を好む精霊やら生態もあるからかも知れんが聞きかじった話じゃと
村や小さい町を放棄する事なんぞもまれにある様じゃし一進一退を繰り返してるのかの?
この村はそういう意味ではかなり恵まれてる方なんじゃろう。
小さい山越えをしなくてはいけないとはいえ街に近いし
その街には学園があるしと立地条件もそんなに悪くはない。
ミィナの様に余裕がある者や何かは街に出て学園に進めれると思えば進める。
かなり無理のある者ならいざ知らず村に属してる者ならばその未来は開けている事だろう。
だが余所者が村に溶け込むとなるとそうは行かないんじゃろうな。
キィーロやアンヌやリーナは学園に行けるだけの素地があるから受け入れられてるんであって
まるっきしの根無し草じゃったらそうもいくまい。
そういう意味では私もミィナの『召喚獣』になれた事は幸運じゃったかもしれんな。
ここの所『ケモノライフ』の時の悪い癖が出てきて少々脱線気味?で済みません。ソラが村を守る障壁に何故引っ掛からないかを明らかにしたかったんですが途中で力付きました。