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まず、言葉は正しく先例に倣った日本語を用い、表現では斬新さを求めること。
【心は新しきをもって先となし、言葉は古きをもって用ゆべし】
理想としては、寛平(889年から898年)より前にあるものの歌のようになっていればまずよろしいでしょう。
【風体は堪能の先達の秀歌に習うべし】
【常に古歌の雰囲気を頭に置いて表現できるようにしましょう】
【特に見習うべきは古今、伊勢物語、後撰、拾遺、三十六人集の上手な歌は頭に入れておくべきでしょう】
【和歌に限らず、時節の流れ、世間の盛衰、物の本質を知る為に、白氏文集(唐の詩人、白居易の詩集)の第一・第二巻をよく読むと良いでしょう】
【歌を習う必要はなく、ただ古い歌に良く親しみ、言葉遣いを覚えたならば、誰でも良い歌が詠めるものです】