前へ目次 次へ 5/11 2-3 しかし、やがてそのような風潮を嫌い、古きよき歌の姿を求めて、古にも劣らぬ秀歌を詠む人たちが現れてきました。 そして彼らの取り組みは受け入れられ、この餘情妖艷の風潮を変えて古きよき歌の姿の歌を目指して詠む者が増えてきたのです。 遍昭(へんじょう)、在原中将(ありわらのちゅうじょう)、素性(そせい)、小町(こまち)……こういった昔の歌を知らないものがそれを聞くと、「最近はこんなものが流行っているのか、歌の道も変わってしまったものだ」などと批判するのです。