爆発でミンチになれば良いじゃんm9(`Щ´)
携帯を買い替えたら使いづらい。しかもメモリー不足になったとか何だで書いてる途中に文が消えた。
俺がこの世界に来てからめちゃんこ時間が過ぎた。ぶっちゃけ15年くらい経った。
サイクロプスが大手の会社になって各地に支部が出来るくらいの時間が過ぎた。各地にポートを設置し、配達なども全部ポート。店番は見た目が妖精族な奴らに頼んだ。妖精族は長寿だから店長がずっと一緒でも違和感持たれないし。
で、なんか勇者が魔王とか言う魔族の王様を倒したらしい。へー。
そんなわけで南半球がお祭り騒ぎだけど、何て言うか魔王七人居るんだよね。その中の一人を倒しただけっていうか。しかも魔王は世襲制だから新しい魔王がまた生まれるだろうし。そんなわけで北半球側は戦国時代。南半球側は魔王が滅びて、魔物が減った(戦時中なので徴兵された)から魔族は滅びたとか言い出して冒険者が活発に北半球側に冒険してる。新しい迷宮も沢山見つかったようで、踏破に躍起になってるからか進攻速度は遅いが着々と進んでいる。
まぁ戦国時代終われば速攻で元の領域まで戻されるだろうけど。
で、なんか俺が住んでる所にも冒険者が来たんだよ。誰も越えた事が無い終焉の山脈を越えてきたんだから当然強いんだけど、そんな過酷な山を越えた後に俺の迷宮に挑んだせいでポーションとか足らないわけで。
撤退してったんだけど、なんかその冒険者って勇者だったらしくって。
何度もトライして来るけどそもそも山越えるのが過酷なわけで→勇者とかみたいな前衛ならまだしも俺とかみたいなポートを設置出来る後衛は山越えられない→勇者はいちいち山越えて来る→ポーション足らない→詰んでる。
みたいな。
しかも俺の迷宮って異様に長いんだよ。富士山よりやや低い山が囲っている円の直径は1000km。で、一周するごとに上の階層に行けるけど、階層は全部で150階層。五階層毎にボスがいる。因みに150階層まで行ったら今度は一周毎に下る。しかも75階層で広いから、ここらへんはモブが前半150階層のボス。一階層毎にボスが居る。
で、最後の最終階層はボスとの連戦。ボスも一体だけじゃなくて複数いるし次から次へと湧くので休んでいる暇はない。
まぁ最低でもSSクラスの冒険者がパーティー組んで来ないと不可能かな。
でもそんなチート迷宮をソロクリアするのがメイとかアリスなんだよね。っていうか俺が作ったやつらはみんなソロクリア余裕だったりする。その為に俺はますます迷宮を難しくするので難易度がどんどん上がっていくのはご愛嬌である。
でもね。流石に一年間ぶっ続けで迷宮に挑んでくる勇者が何かもう可哀想で涙が出そう。頑張って上の階層に行っても帰りに今まで来た道を引き返し、また来るときには一から挑戦とかもうなんか哀れに思えてしょうがない。
そんなわけで少し迷宮を改造することにした。
ちょっと前に迷宮について話した時にキャパシティの話をしたけれど、その時は広さとかでキャパシティが決まるって言った。
まぁその通りなんだが、実はそれ以外にもキャパシティを増やす方法がある。
セーブポイントを設置する事でキャパシティを増やせるのだ。しかも階層が高ければ高い程設置した場合に増えるキャパシティが増加する。
メイとかはもう前半の150階層とかお茶の子さいさいだからそっちに設置することにする。
で、このセーブポイントとは、一旦そのポイントでセーブする事で次からはそのポイントから再スタート出来るのだ! これで勇者の攻略速度も上がるだろうしなんだか見てて悲しくなるような様子もなりを潜めるだろう。
だいたい50階から5階毎に設置するか。で、空いたキャパシティ分にえげつない罠を入れよう。最近気づいたんだが、メイとかアリスとかにモンスターは悪手。罠を使った方が有効っぽい。それを実証するために後半が忍者屋敷みたいになってるけどまぁ誰かこれるような階層じゃないし良いや。
って思っていたのが3年前。今勇者は140階層でセーブをしている。
いや。いやいやいや。
おかしいじゃん。常識的に考えて不可能じゃん。クソッこんなことなら甘やかさなきゃ良かった。
とまぁ形だけは悔しがってやる。ほら、俺って大人だし。ぶっちゃけ前半をセーブ無しで来れるくらいじゃないと後半は一階層すら無理だから。
へへーん。もうセーブポイントなんて作らないからな。後はボス戦が終わってから次の階層に行く為の階段の目の前にポーションとか置いてあげたりしない。絶対にだ。
とりあえず勇者が撤退したので俺は生産を開始した。南半球全土とは言わないまでも、結構な広い範囲に展開しているサイクロプス総合商社に来ている仕事を片付けなければならない。
今までは剣とかポーションも全て俺が作っていたが正直な話それでは俺が疲れるのだ。一括で生産するのにも魔力が居るし時間を使う。そのせいで一時期は寝て食べる以外は生産何て言う信じられない出来事が起きた。
これはまずいと思った俺は生産:建築で工場を作った。そのおかげで今は貴族とか偉い人からの依頼は俺がやって、在庫確保は工場でやるみたいな感じになったおかげで時間が空く。
そして、俺は新たな発見をしたのだ。
スキルで生産するのは種類が限られている。スキルでは決まったもの以外を生産出来ない。
が、俺がしっかりとスキルを使わずに生産するのにも補整が働き、作った物は今後スキルで生産出来るようになるということが判明した。
そんなわけで俺の趣味に研究が加わったのだ。趣味1のガーデニングや趣味2のお菓子作りはいろいろ凄いことになり、新しいジョブを手に入れた話はまた後で。
今日は諸君に俺の研究の成果を発表したいと思う。
作品ナンバー1。飛ぶように売れている大人気商品『冷蔵庫』
うん。ゴメン。でも最初はノウハウとか学ぶために既存の物を作ったんだよ。俺は文系だったからそんなヤベェギミックとか回路とか作れないし。
作品ナンバー2。若者に大人気。『魔導式スケボー』
普通のスケボーなんだけど、あるポイントを踏みながら魔力を流すと浮く。で、一定の高度を保った状態をキープし、後は傾けた方向に進む。その状態だと特殊な力場が発生し、体が傾いても地面に落ちない。
作品ナンバー3。老人に人気。『超車椅子』
車椅子なんだけど、魔力を流すと自動で動く。それに、マニュピレーターが付いているので重いものも大丈夫。オプションとしてでっかいカゴがある。
あとはろくな発明品が無い。動物の言葉が翻訳出来る機械は、それぞれに対応する獣人がいるから必要無いし、電子レンジは起動すると重力場が発生して過去だか未来だかにワープしたあとゲル化するしでもう全然成功しない。
「バーナード様。そう気を落とさずに」
「うぅ、ありがとうアリス。君が居なきゃとっくに作るの止めてた」
そういえばここ数年で一番変わったのは俺とアリス達の関係かもしれない。
あれは、たしか八年前の出来事。
皆と宴会してたらなんか俺寝てて、気がついたらアリスと同衾していた。本気で心臓が飛び出たかと思った。
それからなし崩し的に他の子達ともなんやかんやともう俺爆発してミンチになろうかと悩むような状況になっていた。
アリスはそれ以来クールの仮面を被ったデレデレというかドロドロになっていた。四六時中俺におんぶしてるような状態だ。背後霊みたいにピッタリとくっついている。背後霊見たこと無いけどさ。
最近はもうそんな感じでのんびりと過ごしている。植物のような穏やかな生活までは行かないまでものんびりとしたスローライフを満喫している。
★★★★★
お茶を啜っているバーナード様。
真剣に何かをお作りになられているバーナード様。
トイレに行きたくて私にもじもじとしながら離れるように言うバーナード様。
いきなり背後に現れた私にビックリして震えるも、私だとわかり安心するバーナード様。
バーナード様の体温。バーナード様の匂い。バーナード様の鼓動。バーナード様の肉体に、血液。骨も内臓も全て。
私の手の中にある。私が抱き抱えている私が愛している。
他の皆さんと関係を持っているのも許容しましょう。狂おしいほどの私の嫉妬だって全てはバーナード様の物。
だから、絶対に、一番だけは譲らない。
★★★★★
おまけ『日常』
(´ε`バ)何て言うか良いなぁ。このほのぼのしたかんじ。最近は城の周りは芝生が生えてるし、中庭は俺が作った棘の無い薔薇が咲き誇っている。内側の山の麓は綺麗な森が広がってるし。
(´ε`;バ)アリスが後ろに居てぶつぶつ言ってるのがなんか怖いけどまぁ概ね平和。超平和。山の外側は暗くってじめじめしてるけど山の内側は太陽光が射して鳥達もピーチクパーチク言ってるし。っていうか最近アリスが妙に怖
(´∀`*ア)どうされましたバーナード様。
Σ(〇Д〇;バ)な、なんでもないよ!
なんかすんげぇ速度でお気に入り登録数と閲覧数が増えてる。何じゃこりゃ。