一人で何でもできる訳無いじゃんm9(´д`)
「………あ!(そうか、抜け道作れば良かったのか。生産:迷宮で抜け道作れば問題無かったんだ。チクショウ)」
「どうされました、マイスター?」
「いや、何でもない。それよか、近くに町でも村でも良いから人が住んでる場所を知らないか?」
「はい。今遠隔操作の伝令が見つけました」
どうも。ダンジョン踏破した。まぁ踏破と同時に他の解決策が思い浮かんだわけだが良いんだよそんなことはどうでも。
後はアリス達がレベルアップした。まだ強くなるのか。
それと、アリス達は合成された武器やら何やらによってスキルを得るようで、それぞれが99以上のスキルを持っていた。因みに俺はジョブの固有スキルを持っているだけである。アリス達もジョブを持てるようで、もう何て言うか進化するチート。
現在は親衛隊というジョブだ。俺が生産皇帝だからかね。
「どっちに村があるんだ?」
「北と南にあります。南側はかなり人も多く発展していますが、北側は農村のような様子ですので、南側の街に行く事を奏上いたします」
「うん。わかった。それとさ、奏上とかやめない? そんな偉い身分でも無いし。後は街でマイスターとかマスターとか主とか呼ばないように。バーナードかバーニィって呼べばいいから」
「し、しかし恐れ多くもマスターの事を」
「いや、だからな、良いんだって。どちらかと言えば俺の為なんだよ。四六時中そんな風な対応されると何だか気が休まらない。ほら、メイなんてもう俺に突進して頭に張り付くくらい遠慮してないじゃ無いか。みんなもこれくらいしてくれてもって、おーい。何でみんな張り付いてんの? 俺潰れそうなんだけど」
STRが足らない。圧倒的に足らない。潰れるのも時間の問題だ。メイがロリ体型で助かった。そうじゃなかったら絶対に膝を折っていた自信がある。
いやね、あれだよ。アリスの女性的象徴が首筋にめっちゃ当たっててウヒョホーイとか他の人形のメイちゃんの太ももが柔らかいでござるとか俺の尻を撫で回してんの誰?とかいろいろ言いたい事があるんだけどとりあえず重い。
「早くしないと日が暮れちゃうから急いで! 戯れる時間は後にしてくれ!」
(((((後でなら戯れて良い!?)))))
何故か速攻で離れた。相変わらず彼らの考えている事がいーまーのー僕ーにーは理解できなーい。
アリスがスキルのワープで街のすぐ近くまでワープした。遠隔操作で操っている鳥(さっきの伝令)が見ている場所になら行ったことが無くてもワープ出来るらしい。あれ? 山越えて出口にワープしたら良かっtいや、何でもない。
とにかく! 今回の目的は種と家畜と野菜の苗。後はいろいろ設置したりうんたらかんたら。
それら全てを手に入れる事によって、俺は完全に引きこもる事が可能になる。だからどうしたって話だが。
とりあえず数年ほど様子を見て、いろいろ情報収集をするつもりなのだ。俺以外にこの世界だかなんだかわからんがこっち来た奴とかいるか調べたいし、そもそもここどこだよみたいな事も知りたい。
まずは地盤を固めてから行動だ。帰る家が無くてはどうしようも無いのだから。
アリス達に合成したチート武器のおかげでステータスが軒並みバグっているのだが、一番の恩恵はやはりINT(賢さ)が高い事だろう。それにより、知識量がめちゃくちゃ多いのだ。そのお陰でとりあえず地盤を固めるべきという結論に至った。うん? 俺? いやほら、INTは高いけど元が馬鹿だから。
「まずは金を換金しよう。錬金で生み出した純金を換金しに行って手に入れた金でいろいろ買う」
「売却値30%アップのスキルを持つ私がお供致しましょう」
眼鏡をかけた緑色の髪の毛のイケメンが手を挙げた。彼の名はネクスト、魔法が得意なイケメンだ。チクショウ。
「まぁみんなで行く予定だったけどね。換金の時はそんなに大人数じゃ無理だろうしよろしく頼むよ」
はいと返事をして笑ったネクストが俺の手を握った瞬間なんか鳥肌がたった。なんだ? 妙な危機感が………?
☆☆☆☆☆
めちゃんこ疲れた(´△`)
もう歩きたくない。
「私の背中にお乗り下さいませ」
「いや、流石に女性におぶられるのは俺のなけなしのプライドが許さない」
「なら私が」
「だからといって男なら良いってわけじゃ無いんだ。歩きたくないけど誰かにおぶられるんだったら頑張って歩くさ」
「「「「「流石です!」」」」」
だいたいこの調子なんでね。行く先々でもう視線ががっつり刺さるわけ。しかもみんな美男美女。そこに俺ですよ。(ゲームではまんまバー○ィの顔にしてた。○ーニィもイケメンだけど周りのは次元が違った)もうおかしいじゃん。OOに0080ぶち込みましたみたいな空気だった。
まぁメンバー選択したの俺だから自業自得なんだけどね。
とにもかくにもなんとか当初の予定通りに買い物を済ませた。後はこの街に行き来が自由にするためにポートを作る。
ポートとは、ワープ装置みたいな物で、ポートを設置した場所同士を繋げる効果がある。
そのために、店を一つ借りた。街の大通りに面した店で、昔は薬屋をやっていた人が居たらしいが夜逃げしたそうなので空き店舗だったのだ。そこにポートを作り、後は俺の生産した物を売る店にした。
店長はネクストが勤める事になった。スキルが商人寄りだったのだ。用心棒に、筋骨隆々のワイルドなイケメンのノリス氏。因みに名前だけである。
「じゃあとりあえずポートを設置するまえに掃除と整備しなくちゃね」
「私達は何をすれば良いのでしょうか?」
「まずは商人ギルドへの登録と、近隣住民へ挨拶かな。見た目が良い方がいいだろうし。ネクストとノリスがギルドで、アリス達は挨拶。掃除とかは俺がやるし」
「マイスターが掃除なんて下働きをしなくても………!」
「でもお前達はまだ加減が効かないだろ」
完璧な彼らの唯一の欠点がそれだった。ステータスが高すぎて、まだ御しきれていないのだ。林檎を掴めずに何度も握り潰していたくらいである。
「………わかりました。しかし、不貞な輩がいないとも限りませんので見張りを付けますがよろしいですか?」
「良いよ。俺の安全の為だしね」
そんなわけでそれぞれ分担して仕事をする。俺はサブジョブの陰陽師のスキルでいろいろな札を作り、家の材質を変化させたり空気清浄札を貼付けたり、温度調整札を貼付けたりとせっせと仕事をした。
☆☆☆☆☆
無事に全て終わったようである。
アリス達にナンパした連中が路地裏に倒れ伏していたりネクスト達に恐喝した連中が宙を舞っていたりするのを見てなかったわけじゃ無いがほら、気にする程の事じゃ無いし。
俺もこの店を無事に強化し終えたのでもう家に帰れる。
「じゃあ帰るか。ネクストとノリスは一応店番として残ってくれ。明日の朝にもう一回来るから」
「了解です」
「了承」
相変わらず良い声の二人である。
「また明日。お休み」
「っ!………おやすみなさい」
? なんかネクストの様子がおかしい気がしたが気のせいだろう。
何て言うかみんな無表情なんだよね。メイとかみたいな子供っぽい奴らは元気ハツラツオロナミ○Cだけどある程度の年齢以上の人形はみんな無表情。っていうかみんな生後二日じゃね?
………まぁこう言う時は東洋の神秘って言っときゃいいのさ。
後半息切れ。
誤字脱字があったりしたりしたら御指摘頂けると幸いにて候