僕を助けたのはロリコン?
ひたすら西(多分)に向けて歩く事、約三時間ここまで良く歩けたと自分を誉めてやる
そして
「なんで付いて来るのさぁ! 」
後ろにぐるっと振り返り三時間前まで一緒に寝ていたフェンリル達に叫ぶ
フェンリル達は耳をペタンと倒し目をうるうるさせてこちらを見て来る、するとなぜか自分が悪かったみたいな気持ちになってしまう
「うぅ、僕が悪かったよ……」
うるうるの目によって即刻で折れた僕の言葉を聞いたとたん垂れ下がっていた耳がピンと立ち、尻尾を千切れるんじゃないかって思ってしまうほどブンブン振り回す
ついでに言うとこのやり取りをさっきから七、八回繰り返している
いい加減学んだらどうだ!とは言ってはいけない
三時間歩いたために疲れていたのでその場に座りこむ
今は亡きプロテインの形見(?)である三次元ポーチには役立つ物はとくに入って無かった、暇つぶしにと自分のポーチを取り出すと手を突っ込む、そして半透明のウィンドウを見て目を疑った
『地図』
……歩き続けた僕の苦労はなんだったのさ
ウィンドウ上の地図の文字を摘み引き出す、このウィンドウは頭で念じたり、今やったみたいにウィンドウ上の文字を引っ張り出すと具現化出来るみたいで意外に便利だ
取り出した地図には自分の周りの山や湖、村の位置が書かれている、しかも自分が動けばそれに伴って地図が勝手にスクロールされるし自分の位置が赤い点で示されている
地図の凄さを堪能した後、地図に書かれてる村目指す事にした
幸い村に付くまでの間何にも襲われず、結構楽に村に到着する事が出来た、んだけど今は何故か村人達に囲まれちゃってます
こうなったのは門番が僕の事を魔物の仲間だと思ったからなんだけど、なんで魔物の仲間なの?
「はぁ、だから僕は魔物の仲間なんかじゃないの!」
「じゃあ、お前の後ろにいるのはなんだ」
「えーと、後ろのは僕の布団と抱き枕?」 うん、多分間違いでは無い! 門番と村人達唖然としてるけど……
「おい、こいつを捕らえろ」
ちょっと! 門番さん僕は間違えた事は言って無いよ! 村人さん達も僕を捕まえようとするな~
必死で村人達の攻撃から逃げてると村人達の中に見覚えのある顔が
「っあ! あの時の! お願いがあるんだ、助けて!」
村人の目線が一気に女の子に集まる
「ほら、村に案内してくれようとしたんだからさ、僕が魔物の仲間じゃ無いって分かってるでしょ! だからみんなに僕が魔物の仲間じゃ無いって説明してよ!」
あれ? 女の子泣きそうな顔してる
耳をすましてみれば「お前があいつを案内したのか」とか、「お前も魔物の仲間たったのか」とかの声が聞こえる
もしかして僕悪い事しちゃった?
女の子は泣きそうな顔のままこちらに走りよってくると
「うぅ……私まで魔物の仲間扱いされちゃったじゃん……」
そう言って泣き始めてしまった
でも村人達はそんなのお構いなしに攻撃を仕掛けてくる
流石にこの状況では逃げる事もできず村人達の攻撃を受けるしか無い
振り下ろされた棍棒に当たる事を覚悟したのだが棍棒は突如地面から生えてきた土の壁に阻まれて僕達に届く事は無かった
「か弱い少女を泣かす奴は俺が許さん!」
変態発言と共に村人達の中から現れた男はどうやらかなり偉いらしく村人達が「何故アデク様が……」と言っているのが聞こえた
「ねぇねぇあの人だれ?」
僕が女の子に聞くと泣きながら村長の後取りのアデク様だと言う事を教えてくれた
アデク(変態)はこちらに近寄ってくると泣いてる女の子をお姫様抱っこすると、いきなり村とは違う方向に走りだした
村人達はと言うといきなりの事に意味が分からずポカンと突っ立っていた
駄目だ文が上手く書けない……
誰か直した方が良いことを教えて下さい!
次回は一週間後に更新します(多分)