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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
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燃え落ちた愛

作者: 阿寒鴨

ある晩に見た夢。





あなたに出会ったのは、物心がつくずっと前。

あなたに出会ったのは、あの日招かれた庭園。


あなたと最後に会ったのは、王宮が燃え落ちる少し前。

あなたと最後に会ったのは、僕によく似た可愛い男の子を託してくれた日。



私たちが出会ったのは必然だった。

王女様と、2人の乳母の娘と息子。

生まれた時から3人一緒。

私はあなたに恋をして、あなたも私だけを見つめてくれた。


僕があなたに出会ったのは、きっと偶然。

上着のボタンを飛ばしてしまい、追いかけた先で、3人仲良く笑い合う場にたどり着いた。

僕はあなたに恋をして、あなたも僕だけを見つめてくれた。



澄み渡る青空の下、人々の祝福に満たされる。


私はあなたと。

僕はあなたと。


一緒になれるはずだったのに。



なんのいたずらだったのか。


あなたは王女様と。

あなたは彼と。


私たちは

僕たちは


4人は共犯者になった。



私の手元には、あなたと私の可愛い子供が2人。

僕の手元には、あなたと僕の可愛い子供が3人。



革命の足音が聞こえる。



あなたは王女様を支えた。

あなたは彼を支えに家族を裁いた。


でも間に合わなかった。



君に会うのはこれが最後。

ずっと君だけを愛していた。

これからも君だけを愛してる。

生まれ変わっても君だけを愛する。

今度こそ君と生きたい。

子供たちを頼んだよ。

幸せに生きてくれ。


あなたの最後の言葉。


あなたに会うのはこれが最後。

ずっとあなただけを愛していた。

これからもあなただけを愛してる。

生まれ変わってもあなただけを愛する。

今度こそあなたと生きたい。

子供たちをよろしくね。

幸せに生きてね。


あなたの最後の言葉。




親兄弟の首を晒して王位を継いだ女王とその王配は、改革の努力虚しく革命によって命を落とし、長く続いた王家の血は燃え落ちた。




都から遠く離れた農村部には、5人の子供に恵まれた夫婦がいた。

5人の中にはどちらにも似ない子供もいたが、不思議と間違いなく家族と分かった。

革命の中で逃げ延びた上流階級と見られたが、土を掘り泥に塗れて日々の糧を得る姿は人々に受け入れられ、人に溶け込み、そして消えた。






ある晩、寝ているような…いや寝てるけど…脳がめっちゃ働いてる…という半覚醒状態で見た夢のお話です。

書き始めは小説らしく整えようとしたのですが、詳細に書くのは力不足とちょっと色々しんどすぎたので止めてこうなりました。

なんとなく舞台は西洋のような夢でしたが、いざ文字に起こしてみたら、現実世界でも異世界でも、アジアでもアフリカでもどこでもいいし、古代でも中世でも近世でもどうとでも書けそうでした。

嘘ですしんどいから書けないです。


両親(前国王と王妃)は欲をかいて(お金かなー)結婚相手を入れ替えただけですが、結果それで孫は生き延びたという。

焼き討ちされた女王が親しく付き合っていた人間なら一緒に消されそうですが、そうなる前に逃げていた(逃がされていた)のです。

最後には、特別な血もそれを知る人もいなくなって、水に塩を溶かすように見えなくなったということです。

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