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負け悪役貴族に転生した俺は推しキャラである師匠を攻略したい  作者: えん@雑記


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第275話 元魔王城を遠隔で攻略しろ

 イフの町に来て1日目。

 師匠が汚い杖を持って来た。



「てかこれ転移アイテムですよね」

「リターンの魔法を記憶しておるのじゃ。残った魔力から見ても行って帰ってくるぐらいは出来るじゃろ。元々緊急脱出用のアイテムじゃしな」



 向こうの師匠も使っていたっけ。

 じゃぁすぐに出発するのか? というと俺も師匠も何も言わない。

 ちょっと面倒なのだ。


 起きれば温泉、寝ても温泉、夕飯は豪華で、俺も師匠も食べてもそんなに体系は変わらないから余計に。

 ノラなんて朝から冒険者ギルドにいっては訓練をしてるぐらいだ。



「あれ。待たせたねってどうしたいんだい? メルギナスにクロウベル君」

「いや、何でもない……ってか遺跡のほうはもういいのか?」



 部屋に入ってくるのは古竜のナイ。

 昨夜のうちにノラとセリーヌで探しに行ったら奥のほうから出てきたとの事。



「まだまだ調べたりないね。僕が住んでる城と似た作りになってるし、帝国側のワープが壊れたとはいえ。他の古代都市と繋がってると思うんだ。でも起動スイッチを探したり。と……で。昨夜聞いたけど若返りの薬なら」

「ああ。迷宮にあるんだろ?」

「そう。もう要らないから捨ててきた」



 なんてもったいない。



「そのせいで俺と師匠は取りに行かないといけないんだけど!」

「ふむ……クウガ君の事だよね? 諦めたら?」

「あっ。やっぱそうおもう?」



 ナイも割と非情でなやつだ。



「あれ。もしかしてクウガの事嫌いなの?」

「嫌いじゃないよ? でも接点が少ない……以前に竜の背中に乗せてあげようか? って提案した事があったんだけど飛空艇があるからもう要らないそうだ、あの聖女の子や聖騎士の子は好きなんだけどね」

「ああ…………」



 ゲームでは竜の次に飛空艇だもんな。

 いきなり飛空艇を手に入れたら竜なんていらないわ。



「冗談はさておき。北の大陸なら手前までは運べるけど……メルギナスの手にあるのはリターンの魔石かい?」

「そうなのじゃ。久々にナイの背中に乗っても良かったんじゃが」

「道具があるなら僕の出番はない、ナイだけに」



 笑う所かここ?



「…………どうも最近空回りだよ。セリーヌに久々にあったけど血は持っていかれるし」

「げっそりしてるもんな」

「そりゃね。本当は無理してでも君達を乗せようと思ったんだけど。先ほども言ったけど休むことにするよ。すぐに行くのかい?」

「いいや?」



 俺は否定するとナイも別に気にした様子もない。



「所でそのセリーヌは?」

「地下遺跡を探索中。魔物はいないだろうし。なんだったら僕と同様に強い……さて。僕も温泉に入ったらまた地下遺跡にいくよ。セリーヌの任せていたら遺跡そのものを食べるからね」

「ああ、気をつけてな」



 俺が言うとナイも温泉へと消えていく。

 部屋に残ったのは自堕落組。


 自然とテーブルにある酒に手がいくと師匠がからのおちょこを手渡してくる。

 俺は自分の分と師匠の分を入れて手渡すと小さく乾杯してちびちびと飲んだ。

 

 空になり、酒を注ぐ。

 飲む。

 空になり、酒を注ぐ。

 飲む。


 何度も繰り返していると部屋に帰ってきたノラの悲鳴が聞こえた。



「問題でもあったか!?」



 俺はアンジュの剣を手の取って転んだ。

 おっとっと。

 もう一度剣を握りノラを見る。


 師匠のほうも壁に手を当てて立ち上がった。



「お酒くさいよ!?」

「そりゃ飲んでるからな」

「飲んでるからって……あーもうテーブルがひどい。あああ! クロー兄さん! 畳にお酒こぼれてる! メル姉さんも浴衣がずれてるし、浴衣に染みついてるよ!? もう何時から」



 何時といわれると、朝風呂の後だ。



「俺が朝風呂の後だけど、師匠はもう飲んでいたな」

「うむ」

「うむ! じゃないよメル姉さん! もう夜の20時だよ? ああ……もうこんなにして」



 あれ。いつの間にそんな時間に。

 そういえばナイがじゃぁって言っていたような気もする。



「ノラお母さんごめん」

「ノラすまんのじゃ」

「あーもう! 後お母さんじゃないからね」



 こってり絞られた後夕食を食べてお開きとなった。



――

――――



 2日目の朝。

 さすがに今日は飲まない。

 布団から起きると隣の布団で寝ていたノラはすでにいない。綺麗に畳んであって性格がうかがえる。


 一方師匠の布団はぐちゃぐちゃだ。

 潜りたい衝動を我慢して顔を洗いに部屋を出る、戻ってくると師匠が風呂からあがったのだろういい匂いをさせて部屋で待っていた。



「と、言うわけで師匠。ダンジョン行きます? 魔力もたまりましたよね」

「たまってはいるのじゃが……ドアホウ1人でいくのじゃ?」

「操作方法しりませんけど」

「むぅ。面倒じゃな」

「面倒ですよね」



 会話が止まる。

 ようは俺も師匠も今はまだ動く時ではない。と思っているのだ。



「そんなに強い場所なんです?」

「どうかのう……行ったのが700年前じゃぞ。アリシアやクウガが生還してるんじゃ大丈夫じゃと思うのじゃが、MAPでもあればのう」

「俺覚えてますよ」

「………………」



 師匠が無言になった。



「………………あっすみません。今の話なかったことに」

「ぬかせ! なんで行った事もない奴がMAPなんて知っとるんじゃ!! ええ? よし本物がどうかワラワが見てやるのじゃ! 紙とインクを持ってこいなのじゃ!!」

「それは良いんですけど、行きたくないからって俺を出しにしてません」

「………………ドアホウだってすぐに行きたくないじゃろ?」



 それはそう。

 俺はうなずくと、紙とインクを買ってきます。と外に出た。


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