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負け悪役貴族に転生した俺は推しキャラである師匠を攻略したい  作者: えん@雑記


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第167話 人間やめますか

 ええ! ええ!! わかってましたよ。

 俺がアレキを吹き飛ばしたからって問題が解決しないってのはさ。


 アレキを殺したならともかく吹き飛ばすだけじゃ関係ない。

 でも俺が殺すのも何か違うっていうか……クウガがやっちゃってくれればいいんだけどさ。


 全世界指名手配になりそうだし。



 それに肘先から腕無くなったんだよ? 今はアドレナインで痛みは少ないけど。



「ドアホウ、腕を拾ってこっちにこ……いやいいのじゃ」

「師匠! 俺の治療をしてくれ……あっ」



 俺の斬られた肘から先がもにょもにょとうごめいては再生し始める。

 数分後には新しい腕が生えてきた。

 アンジェリカが俺を見てドン引きだ。

 実際に一歩下がったし。



「うわ。クロウベル君きもいよそれ」

「きもいは辞めて」

「じゃぁ生理的に無理」

「生理的に無理も辞めて」



 俺の横にナイが来る。

 ナイは落ちている腕を見ては俺を見て来た。



「君……人間じゃない?」

「人間だよ!?」



 ナイはそのまま落ちた腕を眺めては、握っている剣を取ってパクっと食べた。



「おま! 俺の腕!?」

「え。だって再生されもごもごもごごごごん」

「口を開けるな! 黙って食え!」



 物理的に不可能に近いはずなのにナイの口の中に俺の斬り落とされた手が入っている。

 入ったまま喋るから俺の指が口からでては気持ち悪い。



「神秘的」

「いや、何であれが神秘的なの!?」



 アンジェリカの感想は置いておいてナイが俺の元手を食べ終わった。



「懐かしい味だった……君ちょっと竜の血混ざってるね、血縁に竜人でもいた?」

「あーナルホドなのじゃ。先祖にいたらドアホウの強さもわかるのじゃ」

「いないけど?」



 実際は知らないけどゲームプレイをしたうえでスタン家に竜人の血何て一滴も入ってない。

 そんなのが入っていたらゲーム内で滅亡しないでしょ?



「あっ!!! クロウベルさん!!」

「うお!? な、何クウガ」



 突然クウガが俺の名前を叫んだので驚いてしまった。



「あのお酒の席でクロウベルさんは大事な薬を飲んでましたよね!? それのせいでは?」

「え、薬? そんなの飲んだっけ……クウガと最後に飲んだのはギースが居た時が、べろべろに酔ったクウガにナイから頼まれた薬を割られて……俺が残ったやつ一気に…………」

「そう一気に」

「飲んだな」



 俺は思い出したくもない事実を思い出す。

 全てはあれからくるった。

 薬が無くなってしまったから師匠に会いに行ったり……会うのはいいか。

 師匠から薬を貰って届けるのになぜか、俺はこの古代都市で命をかけている。



「うええええええええええええ! 飲んだって君、竜の血? え? 何で生きてるの!? 死ぬよ」

「ドアホウ…………なるほど『再生』が付いたのはそれなのじゃ」



 ナイと師匠が驚きあきれているので、再生した手で頭をポリポリ。



「死ぬって大げさな」

「竜は長寿の薬としても人気で、竜の血を引いた亜人は長生きなんだよ。それもあって血を狙う人間がいてね。じゃぁ自分の血を分けてあげようって『興味本位で』飲ませた事があるんだ」



 興味本位ってのが立ち悪い。

 黙ってそのまま聞いてみた。



「結局30人飲んで生き残った人数は0人。いやぁ邪竜だなんだって人間の手のひら返し面白かったねぇ」



 全然面白くはない。

 不老を求めて飲んだ薬で死ぬとか、笑えない。



「え。俺死ぬの?」

「飲んだのは何時?」



 何時って……もう数ヶ月も前な気がする。



「2ヶ月ぐらい前?」

「じゃぁ、直ぐには死なないんじゃないかな? ねぇ君さ。首斬り落としていい? 再生するか見たいんだ」

「断る! 絶対に断る!? 何言ってるの子の馬鹿竜」



 死ぬよ。

 再生する前に死ぬ未来しか見えない。



「…………いいなぁまたクロウベルさん1人で美味しい思いを」



 俺はクウガのボヤキを聞き逃さない。



「馬鹿か! 俺は平穏に師匠の乳を揉む生活がしたいの!」

「ドアホウ、平穏にワラワの胸を揉む生活があると思っての発言なのじゃ?」



 眉をぴくぴく動かす師匠も中々に素晴らしい顔だ。

 その肩をアンジェリカが「メル様抑えてください」と必死に抑えてる。



「もちろん。で……解決はしてませんが時間稼ぎぐらいは出来たと思うんですよね……」

「どうだかなのじゃ……」



 暫くはにらみ合いになりそうだ。

 こっちの正体がばれたし、アレキが負傷したんだ直ぐには来ないとは思うが。



「あっクウガ帰っていいよ」

「それもそうなのじゃ」

「パパバイバイー」



 俺や師匠。アンジェリカがクウガに言うとクウガは絶望した顔になる。



「今さら帝国にどんな顔して帰ればいいんですか!」

「普通に帰ったらいいと思うがアレキ義兄さん待ってるんだろ?」

「それはその……そうでしょうけど。アレキ義兄さんが負傷してる今、僕が帰ったら不自然じゃないですかね?」



 そこまでは俺は面倒見きれない。



「それに僕もそのこの都市を守りたいです!」



 クウガは負傷した裏アーカスの手を握っては宣言する。

 全身が影のように黒いはずのアーカスのほほが赤く見えるんだから、あれ無自覚でやってるんだよな。


 さすが『マナ・ワールド』の種馬だ。



「ドアホウもあれぐらい可愛い所があればなのじゃ」

「師匠ってクウガ見たいのが好きなんです?」

「全然なのじゃ」



 だったら俺でも別にいいだろうに。



「先に言っておくのじゃが、ドアホウは可愛さよりも気味悪いが先に来てなのじゃ。なに信用はしてるのじゃ、何か策を考えたら押してくれなのじゃ」

「……どうも。よくある展開で言えばスイッチ一つで城が崩れるとかあれば楽なんですけどね」



 滅びの呪文ではないけど、絶対に人が来ないようになる場所に隔離。


 俺が昔見たアニメ映画で言えば、同じような感じで浮遊城が欲しい人間と浮遊城を守りたい主人公。

 最後は大気圏もしくは宇宙まで行った所で映画は終わった。


 何百年間は守られるだろう。

 結局は問題の先送りには違いないけど、その時はその時の人間が頑張ってほしい。


 俺の肩をトントンと叩く奴がいるので振り返ったら裏クロウベルだ。



「そういえば戦いになってから姿を見てなかったな、逃げてた?」

「思考までドアホウと同じとか君が悪いのじゃ」

「確かに俺でもそうおもう」

「でもクロウベルさんが2人であれば心強いです」



 クウガだけ褒めてくれた。

 いい奴だな。



 俺の意思が通じたのか首を全力で首を横にした。



「あっタブレット守ってたのか」



 戦いの最中で忘れていたけどそういえば持ってたわ。

 裏クロウベルはタブレットの中身を俺に見せてくる。



「なんじゃ?」

「あっさっきの地図よね私もみたい」

「ねぇその板食べていいかな?」



 駄目に決まってるだろ! 1人おかしい意見の奴をにらみつけて常識人で中を覗き込む。


 裏クロウベルは『お宝』というフォルダをクリックした。



「馬鹿っおまえ!」



 タブレットには初期キャラの裸画像が再び現れた。



「うわっ! これはなかなかだよ!?」

「この子今の聖女だよね。へぇ……誰が書いたのこの絵?」

「クロウベルさん、この黒いのは!?」



 あー四方八方からうるさい。



「ストップ! とりあえずストップ! まず裏クロウベル! そ、そんな絵を見せるな。アンジェリカとクロウベル、これは絵だから、そう絵! 俺は悪くない。描いた奴が悪い! 師匠と裏クロウベルそんなマジマジ見ないで」



 どこで覚えたのか教えて貰ったのか師匠はタブレットで見た設定画像を人差し指で切り替えていく。

 その横で裏クロウベルがいるって事は操作を教えたのか。



「ドアホウ……ここに滅びの魔法があるようじゃな」



 師匠はそう言うとお宝の設定画像集から古代遺跡の初期イメージ絵を俺に見せて来た。


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