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負け悪役貴族に転生した俺は推しキャラである師匠を攻略したい  作者: えん@雑記


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第150話 脂肪は浮きます

 かぽーん。と謎の音が聞こえる大浴場。

 俺も心も大欲情中だ。



「何か寒いんだけど君変な考え事してない?」



 俺の隣で頭にタオル置いては入浴してる邪竜ナイが俺へ訪ねて来た。



「何も、いいお湯だな。としか」

「そう? それよりも見てごらんよ。メルギナスの体」



 俺は邪竜ナイの両目に指を刺そうとする。

 刺さる寸前で俺の手は邪竜ナイによって止められた。



「何をするきだよ」

「いや、師匠をエロイ眼で見たので潰そうかと、どうせ目玉も再生するんでしょ?」

「痛みはあるんだけど」



 俺とナイがお湯の中で言い合っていると師匠ががよって来た。

 うん。ナイスバディ。

 ちゃんとタオルで隠しているのはマナーが大変によろしいでござる。




「風呂の中で騒ぐな……少し向こうに行けなのじゃ」

「あまり行くと霧の中で遭難するんですけど」

「ドアホウは一度したほうがいいなのじゃ……」



 師匠もお湯の中に入ると邪竜ナイが指を鳴らした。

 先ほどまで透明だったお湯が白く濁る。



「魔力を加えたよ。回復には丁度いいだろ?」

「よかった魔力か」

「……それ以外にある?」

「…………ないね」



 もしかして、おしっこだったらって思っただけ。



「しかしまぁ、風呂まで一緒とはなのじゃ」

「懐かしいよ。パーティなんだし仲良くすべきと思うんだ、昔はよく一緒に入ったのにさ」

「ナイはあの時はまだ小さい竜じゃったのじゃ……人サイズに変身出来てもまだ子供だったなのじゃ」

「子供は良くて大人が駄目な理由はないと思うんだけど……これが人間ならまだわかるよ? 自分は竜だよ?」

「むぅでかくなり過ぎじゃ」



 へえ。

 よくゲームである赤ん坊サイズの竜って所かな?



「おかげ様で大きくなれたからね。もう竜になるのは面倒なぐらい」

「と、いうと?」

「おや、気になるかい?」



 話をしないと師匠をじっと見つめてしまうからだ。



「前にウロコを渡しただろ? 大きすぎると古城も壊れるからね。普段の生活には人間サイズが一番いいよ、竜の姿じゃ本も読めない」



 なるほど。

 確かに竜が読むような本はないしあったとしても石板とかになる。



「何か平和ですねぇ」

「そうじゃな」



 俺達が風呂に入ってる間にも、クウガは人質になり帝国皇子などは地下の遺跡発掘に忙しいのだろう。



「しかしメルギナスさーどうする? 封印が解かれたら? 自分は亜人の里ぐらいしか守れないよ?」

「そうなんじゃよな……別に封印を解いた奴が死ぬのは百歩譲っても」

「もしかして帝都危ない系?」



 俺の疑問に師匠も邪竜も「あぶない系」と答えてくれる。



「何ていうか……意思を持っているようで持ってない敵というか、影じゃな。その中にワラワ達とそっくりな奴もいるのじゃ。人を見ては襲ってくる」

「へぇ……」



 真っ先に以前戦った裏アーカスを思い出した。

 意思があるのか無いのか俺とクィル&ミーティア組を襲ってきた英雄の影。

 同じく英雄であるステリアの名前を出したら同様し、見逃してくれた。


 ほんっと強かった。

 手応えがないし。



「その影の師匠は強いんで?」

「同レベル。と思っていいなのじゃ」



 愛人にしたい。

 正妻は師匠で、3人で寝室イベントを起こしたい。

 前は師匠で、後ろから影師匠に挟んでもらいたい。



「それは厄介ですね」

「………………ドアホウにしては真面目な意見なのじゃ。ドアホウの事だから影だったら1人貰って。とか言い出すんじゃないかと思って……まさかじゃったな。すまんのじゃ」



 あっぶね。

 言う所だった、話題を変えなくては。



「俺だって真面目に考えますよ。そもそも俺は師匠の強さそんな知らないんですけど……聖女って聞いたのも昨日だし。アリシアとか知ってるんです?」

「教えるほどじゃないからの、まぁアリシアなら気づいてるかもしれん。それと聖王は口に出してないが知っているじゃろうな」



 懐かしい、あの聖王の爺さんか。

 確かにあの人なら知っていてもおかしくない。師匠に対しても礼儀正しかったし、色々便宜を図ってもくれた。



「じゃぁ回復魔法も?」

「ワラワが使える回復魔法は強くないなのじゃ。あの封印で魔力を置いていったからなのじゃ」



 あー…………なるほど。

 師匠の使う魔法は外からの魔力引っ張ってくるのってそういう理由があるのか。

 元々の魔力は封印で使って戻ってこない系って事でいいのかな。



「メルギナスの封印が解けると最初に出るのはやっぱり影アーカスかな?」



 邪竜ナイが師匠に向かって軽く話している。



「そうじゃろうな。アレが一番厄介なのじゃ」

「あれ? でも……師匠」

「なんじゃ?」



 おっぱいが浮いてる!

 じゃなくて。



「影アーカスって裏アーカスですよね?」

「言っている意味がわからんのじゃ……」

「いやほら、イフの下水道のさらに奥にある地下古代都市。そこで俺黒い影人間みたいな『裏アーカス』と戦ってますけど。あの人自由に外出てましたよ」



 外っても古代都市の外側で上の街までは来なかったけど、俺達に敵意がないとわかると帰ってくれたし、なんとお土産までくれた。



「……ドアホウお主あの時は『謎の人型の魔物』と言ってなかったのじゃ!?」

「ええ。ですから……謎の人型『で英雄の恰好をした』魔物ですけど……うっぷ!?」



 俺の頭が上から抑えられるとお湯の中に沈められた。

 白濁したお湯で視界が悪いけど、師匠やばい、それはやばい。

 息とかじゃなくて師匠の肌に俺の顔がさわる。


 風呂でなかったら腰とか掴むんだけど、掴んでいいのコレ? ってか流石に苦しい。


 ごぼおぼぼぼぼぼぼぼぼぼ!!!


 思いっきり立ち上がると押さえつけていた手が跳ねのけられた。



「ぷっはっ! 殺す気ですか!」

「何時も大事な事をさらっという罰なのじゃ。それと、ちゃんと平常心なのは褒めてやるのじゃ」

「はい。タオル」



 俺はお湯から立ち上がったので腰から下までしか使ってない状態だ。


 タオルを頭にのせてむき出しの下半身をお湯の中に隠す。



「封印が解けてる……いや最初から別の道があったのじゃ?」

「そう考えるのが普通だろうね、なるほど……各町の古代都市。影の魔物はいないと思っていたけど……メルギナス、君の愛弟子は面白いね」

「勝手に名乗ってるだけなのじゃ、特に悪さもしないので放置しておる」



 俺を置いてけぼりでメルギナスと邪竜は話し合っている。

 おっぱいがお湯に浮いている師匠が振り返る。




「ドアホウ。影……いや裏アーカスじゃったか? 話は出来たのじゃ?」

「まったく。でも俺の言ってる言葉は理解してたみたいっすけどね」

「敵意はない……のじゃ?」

「でも、古代都市の門番見たいな事してましたよ? ミーティアが古代都市入ったらそりゃもう鬼のような強さで」



 師匠が腕を組んで考えている。

 余計にお湯におっぱいが浮いている状態だ。



「ナイよ。火山の街イフ付近には飛べるのじゃ?」

「無理だよ、誰かか呼んでくれればいけるけど行先は基本不明。現在は帝国領内にいる時期かな。なるべく帝都から離れたら教えるつもりだけど」



 師匠が唸りだした。

 多分自分の足で言って自分の目でみたいんだろうけど遠いからだ。



「むぅワラワは指名手配されてると思うしのう」

「俺が行きましょうか? その師匠が使ったアイテムあれば向こうで城を呼びますけど」



 師匠が俺の顔をまじまじと見て来た。



「いやだって俺は指名手配されてないと思うし、自堕落もいいけど気になるのがあれば先に解決したほうが」

「助かるのじゃ……頼む」



 俺も師匠の一部を見て助かります。と心の中でお礼を言っておいた。


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