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第6話「少女の決意」

────ここにいる4人は感情がある

これは確かな事実だ。

ではいつから感情が芽生えた?

「私はある日突然…」

「俺は玲奈さんを…殺した時から。いや、その後、幸奈に憎悪を向けられてから」

確か、あの時頭が痛すぎて気絶してしまった。

「私も幸奈に憎しみを向けられた時だと思う」

「私も…多分そうだと思います」

つまり、幸奈以外の人は幸奈に憎しみを向けられた時から感情が芽生え始めたという事になる…私はどうなっているんだ?

「俺の父は日本を陥落させた」

オリヴィエさんは突然歴史の話を始めた。

昔、日本人、いや、全人類は感情を持っていた。そして、争い、憎みあった。

その事を嘆いた█████は世界を統一し、全人類から感情が無くなることを望んだ。

世界統一をするには勿論、日本も制服する必要がある。争いを争いで無くそうとしたのだ。

この争いは今も各国で行われているらしい。

しかし、日本では戦争に負けたものの、日本人全員の感情を無くすことはできなかった。

日本解放戦線(JLN)の影響だ。

JLNとは、日本人全員の感情の復活を目的とし、人類から感情を復活させる技術を持って、今も活躍しているらしい。

「じゃあ私たちはその…JLN…?によって感情を復活させられたってこと?」

「幸奈はある日突然感情が芽生えたんだよな?」

「だとしたら多分、幸奈は寝ている間にJLNに何かしらされて感情が芽生えたのだろう…」

「しかし、俺たちは突然…いや、幸奈に憎悪を向けられてからだ…」

オリヴィエさんは独り言が激しいタイプらしい。しかし、そうすると

感情は伝搬する?

いや、私に感情を向けられた相手は感情が芽生えるのか?

「そういえば…玲奈はなぜ寝込んでいたのだ?」

「分からない。私が物心着く頃にはお母さんは寝込んだままだった」

「私が知っています」

この話が終わると3人は旧小学校に戻り、1人は家に帰って行った。




────花さんの話は衝撃的だった。

お母さんはそのJLNの一員だった。しかし、戦闘の末植物状態になった。

ある男がお母さんと私を抱えてここに来た。そして、花さんに私が物心つくまでの家事を頼んだ。そして、その男はどこかに消えてしまったと…




私はどうすればいい?

その男にあって問いただす?

お母さんがJLNなら私もそうなる?

そもそも、人から感情を戻すことは良い事なの?悪い事なの?

私は…感情をもらって…分からない。

良い事もあった。ただ、悪い事もあった。

炎を、夜空を、璃を、綺麗だと思えた。

争いを、復讐を、オリヴィエさんを、憎むしかなかった。

感情をもつと感情がない人とは多分もう関われない。関わると苦しくなるからだ。

そうか、お母さんもJLNもみんなひとりが嫌だったんだ。感情を持った人間と接したかったんだ。

この問題を解決する方法は2つある。

1つ目は感情を持った人間を殺す。問題自体をなくす。

2つ目は感情を持った人間を増やす事だ。JLNのやっている事だ。しかし、この方法は問題がある。人類に感情を取り戻すと、争いや、憎しみが生まれるだろう。

だけど、だけど、もう感情を持ったからには人を殺すことは出来ない。2つ目を求めることは仕方がないことだ。なら、私も協力しよう。JLNの一員になろう。

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