第2話「新時代」
────コツ……コツ…コツ……………コツ…
ダリアナはまるで壊れたメトロノームのような足音をたて、転びながらも必死に王を殺しに行く。
「ダリアナよ…ここまでありがとう…あとは私に任せろ」
突然、王室の扉が開いた。王が自分から来てくれるようだ。
「オリバー様…ありがとう…ございます…それでは…私が殺し…」
────バタッ…
ダリアナはそう言うと突然倒れてしまった。まだ、歩く余力はあったはずだ。
「な!?何をやった!!」
お父さんが声を荒らげる。
「君たちも…申し訳ないことをした…しかし、話し合えば分かり合えたはずだった。それを拒んだのは君たちの方だ。ここで死んでもらう」
────バタッ…
「青葉隊長!?貴様!!何をやった!!!」
「大丈夫だ。まだ殺してはない。感情を消したまでだ。その衝撃で倒れている」
クソッ…絶対に勝てない…あの距離からお父さんのみに「Emotion」をかけたのらしい。効果範囲が広すぎる。
────タッタッタッタッタッ
瀬奈は走り出した。王を自分の「Emotion」の効果範囲に入れようとしたのだろう。
「瀬奈ちゃん!!あなただと…」
────バタッ…
このまま1人づつ倒れに行くのはまずい。
「特攻だ!!全員でかかれ!!誰でもいいから殺せ!!!」
第1隊の副隊長が命じていた。
そうするしかないのか…
────うぉぉぉぉぉぉ!!!かかれぇぇぇぇぇ!!
「愚かしい…全員同じことだ…」
────バタッバタッバタッバタッ…
全員倒れていく…
「うぉぉぉぉぉぉぉぉ」
「何!?」
────ドンッ…
殺…した…?
私が…殺したのか…?
どうやら、私は消す感情すらなくなっているらしい。多分、そういうことだ。
「みんなの感情を戻さないと…」
────私は全員に感情を与える。
────ん、んん…
みんな起き始めた。
「幸奈…お前が殺したのか…」
「うん。私が殺したよ。お父さん」
「そうか…ありがとう。」
────皆よ!!聞け!!!
『王は死んだ!!私が殺した!!王は腐っていた!!これは「増える」ための行為である!!これからは私に従え!!!』
青葉圭吾は新時代の王となった。
感情がない人というのは単純だ。「増える」ための行為だと言えばそれを信じる。よって、残った敵はノア家、ホワイト家、エドワーズ家のみとなった。
少しづつ。しかし、確実に感情を保有している人は多くなっていった。
────ん…ここは…どこだ?
あまり良いとは言えないベッドから起き上がる。
「ん?起きたのか。オリヴィエ・ノア」
「おい…これはどうなってる!お前は誰だ…」
俺は手足についている鎖のようなものでジャリジャリ音を鳴らしながらそう尋ねる。
「俺はただの見張りだ。お前は捕まっている」
あまりにも簡潔な回答に驚く。
「俺になにも情報を与えてくれねぇのかよ…なぁ?」
「まぁ、言うなれば…王を殺し、革命を起こした」
「王を殺した…だと…?誰がそんなことを!!」
「青葉幸奈という少女だ」
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