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第百三十四話 殿下へもっと力と癒しを与えていきたい

 殿下は、この王国についての問題点に対し、効果的な対策をとっていく。


 その結果、殿下の評判は高まっていった。


 名君になるだろうという期待も高まってきていた。


 わたしの評判も高くなってきたと聞いてはいた。


 しかし、わたしは助言という立場。


 殿下がそれを受け入れ、プロジェクトチームで検討したものをまとめ上げ、人々を説得し、実施したからこそいい結果が出ているのだと思う。


 わたしはもっと努力していく必要があると思っている。


 殿下は、こうしてとても忙しい毎日をすごしていた。


 しかし、寝室への招待の方も、毎日してもらっている。


 わたしの方は、殿下と一緒にいられるのがいつも楽しみだったので、どんなに夜遅くなったとしても、つらいと思ったことは全くなかった。


 殿下の方も、疲れた様子は今日まで一度も見せたことはない。


「リンデフィーヌさんにいつも元気をいただき、癒されているので、大丈夫です」


 と言って殿下はいつも会う度に微笑んでくれる。


 殿下はそう言ってくれるが、わたしの方がより一層殿下から元気をもらっている気がする。


「わたしこそ、いつも殿下に元気をいただいています。ありがとうございます」


 こうしてわたしは、感謝をいつも殿下にしている。


 しかし、殿下からわたしがもらっている力に比べると、わたしが殿下に与えている力と癒しは、まだまだ小さいように思う。


 殿下にもっと力と癒しを与えていきたい。


 今もそう強く思っている。




 今年の一月からは、今までの努力で、ようやく殿下の仕事も一段落をすることができた。


 殿下は、


「あなたの協力のおかげでここまでくることができました。ありがとうございます」


 と言って、わたしのこれまでの労をねぎらってくれた。


 でもわたしは、殿下に助言しかしていない。


 殿下は、短期間でこの王国の問題点の多くを改善してきた。


 すごいと言う言葉しかでてこない。


 ますます尊敬する気持ちは強くなってきているし、好きになっていく。


「これからは結婚式と結婚の準備も、ようやく本腰を入れることができるようになります」


 殿下のその言葉の通り、わたしたちの結婚式と結婚の準備は、本格的に進み始めた。


 わたしたちは、最初、結婚式をつつましく行うつもりだった。


 しかし、国王陛下も王妃殿下も、王室や貴族の方々も盛大に行ってほしいと言ってくる。


 国民の方からも、


「殿下は、国民の為の政治を行っていただける素敵なお方でございます。そして、我々のことを思って、結婚式をつつましいものにしようとして下さいます。しかし、我々は、こういうお方にこそ盛大な結婚式をしていただき、祝福をしたいと思っています」


 という声が強くなっていた。


 王太子殿下の結婚式。


 それが行われるのはめったにないことなので、盛大に行われることを期待している人は多いと聞く。


 まして、名声がますます上がってきている殿下の結婚式。


 期待は、どんどん大きく膨らんできているのだと思う。


 そして、殿下がこれからいい政治をしていくことに期待をしているのだろう。


 その期待も込めて殿下を祝福したいのだと思う。


 わたしもその殿下の妃として、ふさわしくなっていきたいと強く思う。


 わたしたちは、王室の人々や貴族たち、そして国民の要望を入れて、盛大な結婚式を行うことに決めた。


 もちろん費用は細かく計算して予算を組み、それを守ることによって無駄な支出のないようにする


 これは相当難しいところではあった。


 しかし、努力の結果、どうにか予算通りにいきそうだった。


 今年も減税を行い、これで増税前の税率に戻ることになるが、この結婚式での支出があっても、支出全体を抑制する対策が進んでいるので、今年の王国の財政は少し黒字になる見込み。


 行うからには、すべての人々に祝福される結婚式にしたいと思っていた。


「面白い」


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