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第百二十九話 最新情報

わたしはブルトソルボン公爵家で生まれ育ち、マイセディナン殿下の婚約者になった。


しかし、婚約者になったのもつかの間。


婚約を破棄され、公爵家も追放された。


新天地を求めて、隣国の王都に向かったところ、賊に襲われた。


その絶体絶命の危機を救ってくれたのがオディリアンルンド殿下。


殿下に客人として招かれることになり、王宮にある殿下の部屋に入った。


そこで話をしている内に、前世の記憶がわたしたちに流れ込んできた。


殿下とわたしは、前世では、王太子と王妃の間柄だったのだ。


しかし、その結婚生活はあまりにも短かった。


殿下もわたしも体が弱く、わたしは結婚して半年もたたない内にこの世を去り、殿下もその後一年ほどしか生きることができなかった。


でもわたしたちは、来世でも必ず結婚しようと固く約束をしていた。


残念ながら、今世でわたしたちが出会うまでは、時間がかかってしまった。


幼馴染どうしとして生まれてくることができれば、幼い頃からラブラブな人生をおくることができていただろうし、婚約を破棄されたり、家を追放されたりするといった苦労をすることはなかっただろう。


わたしの殿下に対する想いがまだまだ足りなかったので、殿下の幼馴染もしくは近いところで生まれることができなかったのだと思う。


しかし、それを今さらいっても始まらない。


これからは殿下に、わたしのすべてを捧げていく。


そう強く思っていたわたしのところに、ブリュノレンス王国とブルトソルボン公爵家の最新情報が入ってきた。


なんと、ブリュノレンス王国では、王宮に民衆と貴族たちが押しかけてきたということだ。


重い税。


民衆たちの不満の一番大きなところだ。


国王陛下が自分で政治を取り仕切っていた頃は、そこまで税率は高くなかったのだが、マイセディナン殿下が税率についての権限を委譲されてからは、急速に税率が上げられ、しかも臨時で取り立てることも増えていた。


重い税を取り立てて、増収になった分は、すべてマイセディナン殿下が贅沢をする為に使われた。


これにより、マイセディナン殿下への不満は高まっていたのだが、本人は全く意に介する様子はなかった。


わたしは、このことに心を痛めていた。


なによりも、民衆たちがかわいそうだった。


彼らの多くは、重い税を取り立てられるので、食べるのがやっとなのだった。


このまま放置していれば、反乱に発展してしまうだろう。


わたしは、マイセディナン殿下と仲良くなり、信頼されてきたと思われる時点で、内政への提言をしたいと思っていた。


まずは税率を下げる。


そして、贅沢も止め、無駄な支出をしないようにする。


こうして、人々に不満をやわらげていこうと思っていた。


また、マイセディナン殿下は、貴族たちに対する態度が傲慢だった。


領地の加減を、自分の気がむくままに行っていた。


自分の意に沿う貴族の領地を増やし、沿わない貴族の領地を減らす。


国王陛下は決してしなかったことだ。


このようなことを繰り返していくと、貴族たちの不満はたまっていく。


ただでさえ、マイセディナン殿下は次々に女性を捨てていくので、捨てられた女性の両親である貴族たちからの反発を受けているのだ。


いずれ、貴族全体から、マイセディナン殿下に対する不満が爆発するのではないかと思っていた。


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