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次の夢へ-8
『さぁ!200をきったぞ!ドリームメーカーがんばる!まだ2馬身のリード!
しかし…しかしロンバルディアとデビルカッターが並ぶ勢いだ!
ファンタジスタもきたぞ!
ユリノアマゾンもいい脚だ!
ドリームメーカーここまでか!?
デビルカッターとロンバルディアがドリームメーカーに並びかけた!
ファンタジスタもこれに加わるぞ!
ユリノアマゾンはちょっと伸びない!?』
飛田雅樹…。家族経営の小さな牧場に生まれた事に幼い時からコンプレックスを抱えていた。
他人が羨ましく、そして妬む毎日で、彼は自分の未来を諦めていたのだ。
しかし、そんな彼を呪縛のように縛っていたコンプレックスは消えてしまう。ダンステリアに命の尊さを教えてもらい、ファンタジアに命の儚さを教わった。そしてファンタジスタとドリームメーカーからは命の素晴らしさを学んだのだ。
親父…競馬って…素晴らしいな…。
人生というドラマを、競馬に捧げた父親の夢は、息子にしっかりと受け継がれた。
まるで馬の血統のように、それは熱い血脈となって継いでいかれるドラマ。
「ビンゴ!コナン!」
飛田雅樹。次の夢へ彼は歩き出した…。