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【10万PV!!】 競馬小説ドリームメーカー  作者: 泉水遊馬
シーズン1 chapter11
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次の夢へ-3

『グランプリ有馬記念!


今年も数々の感動的なレースがありました!


間もなく本馬場入場です!』


パドックに行っていた俺は馬主席へ戻ってきた。


すると瑤子と相羽ゆりが並んで談笑する姿があった。

俺は背後からそっと忍び、会話に聞耳をたてた。


相羽「ところで瑤子ちゃん。あなたのお母さんから聞いたけど、最近彼氏ができたんだって?」


瑤子「ええ…まぁ…」


相羽「あの人でしょ?ほら瑤子ちゃんの牧場の…大阪弁の獣医さん!

あの人はいい男よね~!」


瑤子「違うわよ!宝田さんじゃないわ」


相羽「え…?違うの?じゃあ…え…?まさか…」


瑤子「………」


相馬「龍田のボンボン?

う~ん…ま、まぁ…仮にも龍田ファームの社長だからね…瑤子ちゃんのステータスに釣り合わない事もないわね…」


瑤子「なにいってるの叔母さん!?そんなわけないじゃない!」


相羽「違うの?だってあとは思いつかないわ…。瑤子ちゃん程の美人で才女に釣り合う男って…社来の兄弟はみんな結婚していたわよね~」


瑤子「うちの社長よ…」


相羽「は?昨日の下品な男?

ハハハ!悪い冗談よしてよ!


あ!わかった!叔母さんに言えない人って事は…騎手ね!大丈夫よ、私は誰にも言わないわ!

ねぇ?誰?教えてよ~ぅ」


瑤子「だから本当に…うちの社長の飛田雅樹さんよ!」


相羽「…あなた真剣に言っているの?

あんな男…あなたのお父様とお母さんが賛成するわけないじゃない!

こんな…親不幸はないわよ!


すぐに別れなさい!

いいわ、私があの男に言ってやるから!


あんな男に瑤子ちゃんを幸せにできるわけないわ!」


瑤子「そんな…私は幸せよ!」



俺「俺も幸せです!」

しまった…堪えきれず言ってしまった。


相羽ゆりはその後、俺に勢いよく怒りをぶつけ、

「絶対に許さないから!」

と叫んで遠くの席に行ってしまった。


その間も、俺たちの手はしっかり繋がれていた。



今は貧乏牧場の2代目かもしれない。

でも必ず日本一の牧場にしてみせるんだ…瑤子と一緒に…!



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