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【10万PV!!】 競馬小説ドリームメーカー  作者: 泉水遊馬
シーズン1 chapter10
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乱舞-5

『さぁ今年のジャパンカップ(GⅠ 東京競馬場 芝2400m)はシュバルツが参戦いたします。それを受けて構える日本勢はどういった走りを見せてくれるのか楽しみです!』


馬主席に三人で並んで座っていた。さっきから耳障りなゲスト解説の声…龍田仁だ…。


『まぁ本来なら我が華麗なる一族が出るべき国際GⅠの舞台だが、今日はドラゴンウイングが香港カップに出るためにスケジュールが合わなかった。残念だが、今日はかなり手薄な日本勢に惨敗しないようにがんばってほしい。』


こいつの話は疲れる…。



『さぁ本馬場入場です!

本日も人気順に紹介していきましょう!


1番人気はドイツから来たシュバルツ!凱旋門賞でその実力を世界に知らしめました!ルメーニ騎手を背に乗せて!

北欧の狼シュバルツ!



2番人気はデーモンヒル!今年の春の天皇賞を制した栗毛の勇です!原田成二と共に新たな伝説へ!

最強ステイヤー!デーモンヒル!



3番人気にはアメリカ芝チャンプのサーチベルガ!本日の鞍上は日本が生んだ天才ジョッキー滝豊です!



4番人気はイーグルショット!7歳となった今年もGⅠ最前線で活躍を見せています!長部幸雄は最後のJC!

羽ばたけ!イーグルショット!



5番人気には…来ました来ましたドリームメーカー!前走の菊花賞2着と徐々に本格化してきています!

浦河美幸とはベストカップル!

美女と野獣!ドリームメーカー!





以上16頭で行われますジャパンカップ!



龍田さんの目にはどの馬がよく見えますか?』


『1頭…牛がいます…』



『さぁ間もなくスタートです!』


「生で見るといい馬でんな~シュバルツは」

宝田が感心したように言った。


でもあの馬にファンタジスタは勝ったんだ。

そう思うと誇らしく感じた。


「コナンは調子よさそうね!」

瑤子がターフの赤い巨体を指差して言った。

てかヤツの調子の悪い時を見た事がない。

アイツはいつだって絶好調だ。


「ウララーーーーー!」


たぶんアイツはそのうち人間の言葉を喋りだすだろう…。



『国際GⅠジャパンカップ!



体勢完了!



スタートしました!』


大歓声の中ゲートが開いた。


『ドリームメーカーだ!ドリームメーカーが先陣を切って飛び出した!真っ赤なボディーに秋の夕日が反射して、まさに炎のような弾丸スタート!

グングン飛ばします!


その後ろ、ちょっと距離を置いてシュバルツとデーモンヒル!

イーグルショットもそれに続く!


サーチベルガは後方からの追走!

まずは最初のコーナーを通過します!』


「よしっ!ごっつええスタートや!」

宝田が早くも立ち上がった!


『さぁ第2コーナーを通過して向こう正面に差し掛かります!

龍田さん、今のところいかがご覧になりますか?』


『実に不愉快だ!

走るなら牛でも豚でもいいのか!?

早急にあの馬の血統を調べ直して厳正に…』

『さぁ!ドリームメーカーが快調に先頭を走ります!

リードは6馬身から7馬身!

しかしペースは早くない!

浦河美幸の手腕が問われます!



その後ろにシュバルツが集団を引っ張るかたち!すぐ後ろにデーモンヒル!

イーグルショットがそれを見る体勢!

サーチベルガは淡々と後方を走ります!


この展開でレースは残り1000mに差し掛かります!』


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