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【10万PV!!】 競馬小説ドリームメーカー  作者: 泉水遊馬
シーズン1 chapter10
83/364

乱舞-3

《ホースニュース》


【菊花賞はロンバルディア!】

凄まじい走りで皐月賞と合わせて二冠馬となったロンバルディア。

8馬身差をつけての大圧勝であった。

次走は有馬記念でファンタジスタとデビルカッターに挑む!


【天皇賞秋連覇ヒシガーディス】

秋の天皇賞はヒシガーディスが2連覇を飾った。マイル~中距離では国内にヒシガーディスの敵はいないかもしれない。

それぐらいの印象を与えるレースであった。


【デビルカッター爆勝】

アメリカ競馬の祭典

ブリーダーズ・カップ。

BCターフに出走したデビルカッターは見事に勝利した。

前走、凱旋門賞を4着と屈辱の結果となった同馬は世界の舞台で再び蘇った。

次走はJCの予定であったが回避する意向。

暮れの有馬記念に向けて調整される。



【ファンタジスタ有馬記念へ】

凱旋門賞を制覇し日本中を感動させたファンタジスタは有馬記念に出走予定。あの電撃炸裂が中山で見られるのか!?



【ジャパンカップ情報】


今年もジャパンカップの季節となった。

海外からの招待馬が発表された。

有力馬は以下の2頭


前走、凱旋門賞3着に入った独ダービー馬、

シュバルツ

(牡 3歳 独)



アメリカ芝路線チャンプ

サーチベルガ

(牡 4歳 米)



対する日本馬は


デーモンヒル

(牡 4歳)


イーグルショット

(牡 7歳)


ドリームメーカー

(牡 3歳)



少し手薄感のある日本勢だが、デーモンヒルを筆頭に海外勢と戦ってほしい。



ドリームメーカーの次走がジャパンカップに決まった。


おいおい…大丈夫か?


デビルカッターもロンバルディアもファンタジスタも出ない日本での国際GⅠ。


だからドリームメーカーが出られるのかもしれないが…。



しかしシュバルツの出走には驚いた。


ライバルのブレイブハートはすでに引退を表明して来年から種牡馬になる。



シュバルツにとっては世界中の血統が集まる日本へのアピールもあるのだろう。


結果によっては社来あたりが買いそうな馬だ。


まぁとにかくドリームメーカーの健闘を祈るばかりだ。




スポーツ新聞を読んでいた宝田が突然叫んだ。

「社長!この記事見てくなはれ!」


宝田からスポーツ新聞を渡され見てみると、


「瑤子ちゃん!この記事見てみなよ!」


俺も叫んだ。


【中央競馬の人気女性騎手

浦河美幸(21)熱愛!】


浦河美幸の熱愛報道だった…。

記事を読むと若手騎手で同期の三田 崇と仲良く食事している写真が掲載されていた。

中央競馬のCMで馬のちょいエロコスプレをしてマニア系の男性ファンを増やした浦河だけにちょっとした報道となっていた。


記事を読みながら瑤子が、

「これはただ食事してるだけね。熱愛じゃあないわ」

と笑いながら言った。


「いやいや瑤子ちゃん!なかなかうっとり顔でっせ~この浦河騎手の顔は~」

宝田が新聞の写真を指差して煽った。


「いやだから…ありえないんだってば…」

瑤子は断固否定している。



「ありえないって…なんで?」

俺が聞いたら、


「だって…美幸ちゃん…同性愛者…レズビアンだから」


ああ~、そりゃ男性騎手と熱愛なんてありえないやアハハハ。



…?…


…!?…


俺宝「なに!?レズビアン!?」




「和光千賀子さんて女性と付き合ってるわよ。私、三人で一緒に食事した事あるもん」


瑤子はペロっと舌を出して作業に行ってしまった。



俺と宝田は静かにスポーツ新聞をたたみ作業に戻った。

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