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【10万PV!!】 競馬小説ドリームメーカー  作者: 泉水遊馬
シーズン1 chapter9
73/364

陽炎-1

《ホースニュース》


【デビルカッター破れる!!!】

8月1週に行われたキングジョージで日本最強馬デビルカッターが二着に破れた。


勝ったのは今年のイギリスダービーとアイリッシュ・ダービーを制している3歳馬ブレイブハート。欧州では奇跡の馬と呼ばれている。


得意の逃げでペースを作ったデビルカッターだが最後の長い直線でブレイブハートの豪脚に捕まり2馬身つけられる結果となった。


次の対決は凱旋門賞。

デビルカッターのリベンジに期待したい。

また日本ダービー馬のファンタジスタも参戦予定。


ブレイブハートの欧州三冠を阻止できるか?




高橋氏の言った通りの結果となった。

それにしてもブレイブハートは強い。

果たしてファンタジスタは勝てるのだろうか…。



夏競馬が盛り上がる頃、うちの牧場に浦河美幸が訪ねてきた。

最近、騎乗数が増えてきてこの夏は北にずっと滞在だそうだ。


「瑤子ちゃん!秋のGⅠ乗れるようになったよ~」

浦河美幸は笑顔で報告した。


「美幸ちゃん!よかったね~」

女の約束は果たされたようだ。


よく話を聞いてみると、ドリームメーカーの騎乗で《折り合い》が評価されたらしく気性難の馬の騎乗依頼が多いらしい。

なんとも愉快な話だ。


しかしこれで菊花賞のドリームメーカーの騎乗が出来るようになった。


盛岡でのダービーグランプリにも騎乗する予定だ。



「ドリームメーカーでGⅠジョッキーになります!」

固い決意をして帰っていった。



実はダービーの後、村木と話をした時に、秋以降はドリームメーカーに乗らない意思を聞いていた。

障害レースでは人気騎手である村木は、ドリームメーカーに乗るために数々の依頼を断っていたらしい。

日本ダービーに騎乗する夢を叶えた村木は、今後は障害レースに専念し、浦河にドリームメーカーのGⅠ制覇を託した。



村木が言った、

「本当に夢の舞台だったよ。

でもあんなプレッシャーはもういいや」

強がっている村木に、俺は心から礼を言った。


おまえが乗ってくれてよかった…

ありがとう…親友…。


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