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【10万PV!!】 競馬小説ドリームメーカー  作者: 泉水遊馬
シーズン1 chapter8
72/364

飛翔-5

《ホースニュース》


【ファンタジスタ 凱旋門賞へ!!】


今年のダービー馬ファンタジスタが10月2週にロンシャン競馬場で開催される凱旋門賞への出走を表明した。


先日のサンクルー大賞を完勝したデビルカッターと共に日本代表馬の凱旋門賞制覇を狙う。


社来HC社長の吉野春文氏は、

『3歳の時期に走らすのがベストだと考えた。日本競馬の悲願を達成したい。』

と力強く語った。


また社来グループ会長の吉野善吉氏は、

『戦後何もなかった広野に、共に牧場を開拓し今のこの生産業を築いてきた亡き親友が、

『夢やロマンだけじゃ食っていけないが、情熱だけは忘れずにがんばって行こう』

といつも私を励ましてくれていた。

今のこの成功があるのも、その言葉をくれた親友のおかげだと思っている。

私もこの歳になって、どこまでこの情熱を燃やせるかはわからないが、この挑戦があの世で彼と再会した時のいい土産話になればいい。』

と感慨深く語った。



ダービー馬の海外遠征で国内クラシック戦線は波乱の予感だ。


尚、ファンタジスタは凱旋門賞前に9月2週のフォア賞(GⅡ フランス・ロンシャン競馬場 芝2400m)に出走予定。このレースをステップに本番に挑む予定だ。


鞍上は滝豊。彼もまた今回の挑戦で因縁にケリをつけたいに違いない。



後日、春文から聞いた話だが、俺と宝田が部屋を出た後、吉野会長が「春文の好きにしろ」と言ったらしい。

それは照文さんの反論すら許さない口調だったと。


おそらく宝田の言った親父の言葉が吉野会長を動かしたのだろう。


照文さんはすでにフランスに発った。

現地での滞在厩舎などの調整をするためだ。


本番前にステップレースを入れるのを決めたのは照文さんだ。この人も超一流のプロであり、宝田と同じ判断をした。


ファンタジスタは8月頭に日本を発つ。

ダーリージャパンの高橋氏から連絡があった。

アムロの件だ。

英国のベンゲル厩舎に入厩することになった。

ベンゲル調教師は昔、日本の名古屋にあるグランパス乗馬場でインストラクターをしていたと言う変わった経歴をもっている。日本語ペラペラだ。

英国ではトップクラスの調教師であり、最近ではアーセナルと言う馬でイギリス短距離GⅠを3勝成し遂げている。


アムロは10月の頭に英国へと空輸する予定。

凱旋門賞の日程に合わせ俺と瑤子も同乗、ベンゲル調教師に挨拶をした後フランスへと行きファンタジスタの凱旋門を観戦する事になった。


そしてもうひとつ。

ドリームメーカーの次走が決まった。

9月2週の地方GⅠダービーGP。

このレースはユリノアマゾンも出走表明していて、激戦必至だ。


今年は灼熱の秋になるだろう…。

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― 新着の感想 ―
[良い点] ヨーロッパのサッカー関係者が続々と馬産係者に……
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