表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【10万PV!!】 競馬小説ドリームメーカー  作者: 泉水遊馬
シーズン1 chapter8
69/364

飛翔-2

その夜、高橋氏と俺たちいつもの三人で居酒屋純ちゃんに飲みに行った。


「高橋さん、デビルカッターの調子はどないですか~?」

宝田が今、日本中の競馬ファンが聞きたい話題に踏み込んだ。


「かなりいいよ。サンクルー大賞(仏 GⅠ)では凄い走りを見せれると思うよ」

高橋氏は笑顔で答える。


「じゃあキングジョージと凱旋門もいただきですね~!」

瑤子が日本中の競馬ファンを代表して言った。


しかし高橋氏の反応はイマイチだ。

「キングジョージと凱旋門はちょっとキツいかもしれないな。」


「ええ~!?なんでですか!?」

俺が日本中の競馬ファンを代表して驚いた。


「先日のイギリスダービーは見たかい?

あの勝ったブレイブハートはかなり強敵だよ。」


前にホースニュースに載っていた奇跡の馬だ。


「デビルカッターよりも強いんですか?」

瑤子が好奇心旺盛な顔で聞いた。


「強いかもしれないね。それにやはり不利もあるし。」


不利って…?


「斤量でんな…」

宝田が悟ったように言った。


「やはりキングジョージや凱旋門は3歳時に挑戦すべきだ。」


じゃあなんで昨年走らせなかったんだろう?


「デビルカッターは昨年、日本での馬主資格を得て初年度だったダーリージャパンをアピールする為に日本で走らせたからね。

まぁ今年のワールドツアーも一種のパフォーマンスみたいなものさ。

もちろん勝つ為の努力はスタッフたちがやってくれるだろうが…」

例えデビルカッターがキングジョージや凱旋門で負けたって今の評価が下がる事はないだろう。

でも俺は少し悔しい気持ちになった。


キングジョージや凱旋門賞制覇は日本競馬の夢だから。


デビルカッターはマル外かもしれないが、日本代表として走るのだ。

本当に勝って欲しい。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ