表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【10万PV!!】 競馬小説ドリームメーカー  作者: 泉水遊馬
シーズン1 chapter7
65/364

鎮静歌-8

村木は前走同様にドリームメーカーの手綱を外に引いた。やはり目標はロンバルディアに絞る為だ。

しかし動かない。


(どうした?)


村木はドリームメーカーから出る雰囲気を探った。


(そうか…わかったよ。借りを返そう!好きに走れ!ドラゴンウイングに勝つぞ!)


ドリームメーカーの視界にはドラゴンウイングしかなかった。

ドリームメーカーは自分でドラゴンウイングに勝つ為の位置にいたのだ。スピード勝負じゃ負ける。直線でかわすために…今はまだ競る場所じゃないと…。

もちろんすべて村木の憶測だ。しかしそれが出来る馬であると信じていた。



滝豊はロンバルディアに集中していた。

一緒にスパートして、ラストもうひとつの脚でかわす。

ファンタジスタの最強の脚で…。


『さぁ残り400!

ドリームメーカーにロンバルディアとファンタジスタが並びかける!

先頭はまだドラゴンウイング!しかし一馬身差だ!


大外からユリノアマゾンが一気に追い込んできたぞ!

ユリノアマゾンがフォークギアをかわして4番手に上がった!』



四天王+暴れ馬の死闘は残り400mを切った!


残り400m!



『ドラゴンウイングが先頭!しかし!ドリームメーカー、ロンバルディア、ファンタジスタが並びかかる!


ドラゴンウイングはいっぱいか!?

今4頭並んだ!

一気にかわるか!?』


安東勝己はここでムチを打った。


『ドラゴンウイングがまだ粘る!

ドリームメーカーが遅れだしたぞ!?

ドラゴンウイング、ロンバルディアとファンタジスタが並んで競り合いになった!

しかしドリームメーカーも必死に追っている!


外から!外から!外からユリノアマゾンが飛んできた!』



ユリノアマゾンが一気に先頭をとらえにかかった。


『ユリノアマゾンが一気にかわすか!?

ファンタジスタとロンバルディアに同時にムチが入った!

ここで抜け出した2頭!

しかしユリノアマゾンも…並んだ!


これは3頭の争いになりそうだ!』


ドラゴンウイングはMAXスピードだった。


次元が違うな…


安東は前を諦め、後ろに迫る真っ赤な巨漢馬に集中することにした。


ドリームメーカーは必死に喰らい付いていた。ドラゴンウイングの半馬身遅れで。


『さぁ残り200を切ったぞ!

3頭並んだまま!

ユリノアマゾンにムチが入ったぞ!

ロンバルディアも必死に追っている!

ファンタジスタもついていく!


これはわからないぞ!

これはわからないぞ!


ロンバルディアにさらにムチ!頭ひとつ出たか!?

しかし今度はユリノアマゾンが前に出た!

ファンタジスタはいっぱいか!?しかしまだピッタリついている!


3頭一歩も譲らずに100を切ったぞ!』

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ