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【10万PV!!】 競馬小説ドリームメーカー  作者: 泉水遊馬
シーズン1 chapter7
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鎮静歌-2

《ホースニュース》


現在、クラシックの主役の1頭ファンタジスタの母馬ファンタジアが死亡した。

飛田牧場の獣医である宝田氏の話では、放牧中にマナーの悪い観光客に驚かされた仔馬をかばうために飛び上がったところ柵に激突。左前脚の骨折は致命的で、安楽死の措置がとられた。

同牧場の飛田雅樹社長は、まだ名乗り出ないその観光客に対して、

「罪を問うような事はしない。ただ名乗り出てファンタジアの墓前で謝罪をしてほしい…それだけです」

と涙ながらに語った。

ファンタジアは現役時代、秋華賞を2着、重賞3勝の名牝であった。


今回の事件は牧場の管理体制にも警笛が鳴らされる大問題である。

ファンタジアよ…

安らかに眠れ。


ファンタジアの葬儀を身内や関係者で行い、ダンステリアの隣に埋葬した。


ホースニュースに書いてあるように、これは俺の管理ミスだ。

今までは小さな名も無き牧場であったから危機感なんて一切無かった。

ファンタジアが教えてくれたのだ。この仕事の最も辛い部分を。



本当に辛い出来事だ…

しかし立ち止まる訳にはいかない。


今月のダービーで、ファンタジスタの勝利を祈る。


ファンタジスタ…母の墓石に刻もうよ…

ダービー馬の母ってさ…。




悲しみが冷めやまぬ5月二週。

瑤子は京都に向かった。


ドリームメーカーの京都新聞杯(GⅡ 3歳限定 京都競馬場 芝2200m)に。



騎手は浦河美幸。

なんとこのレースは1番人気となった。


瑤子と浦河美幸はメル友らしい。


浦河美幸は必ず菊花賞までにはGⅠ騎乗の規定をクリアすると瑤子と約束している。



さぁ今日も驚かしてくれ!ドリームメーカー!

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