序奏-2
《ホースニュース-クラシック特集-》
共同通信杯で重賞初勝利したロンバルディアは、まさに本領発揮のレースであった。
先行してからの追い出しは今まで通りだが、長部騎手のムチが入るまでの落ち着きようは、精神的な成長を感じさせた。
シャドウロールはすでに必要ないようだが、オーナーの意向で、この馬のトレードマークとして今後も装着する予定。
皐月賞トライアルを控えた3歳馬。その動向に目が離せない。
俺は京都競馬場でのドルフィンリングの未勝利戦を観戦して、北海道に帰る途中だった。
復帰した村木の騎乗で4着。惜しいレースが続いているが、ドルフィンリングなりにがんばっている。次にまた期待しよう。
新幹線で京都から東京よった。
先日牧場に来た結城美穂さんのお父さんが、昨年うちの牧場で生まれたファンタジアとオペラハウスの牝馬を買いたいと言ってきたのだ。本当は自分の持ち馬としてデビューさせたかったが、売ることにした。繁殖牝馬が増えたので厩舎を増改築したかった。みんなで相談して資金を得る方を選んだのだ。
東京で商談を成立させて北海道行きの飛行機に乗った。
羽田で買ったホースニュースを読んでいたら、おもしろい記事を見つけた。
アイルランドで生産された
《ブレイブハート》
と言う3歳牡馬が欧州で話題になっているらしい。
ダービー・ステークス(GⅠ イギリス・エプソム競馬場 芝2400m)
↓
アイリッシュ・ダービー(GⅠ アイルランド・カラ競馬場 芝2400m)
↓
キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス(GⅠ イギリス・アスコット競馬場 芝2400m)
↓
凱旋門賞(GⅠ フランス・ロンシャン競馬場 芝2400m)
とローテーションも決まっており、奇跡の馬と呼ばれている。
なにが奇跡かって、小さい頃に乗っていた馬運車が事故にあって、他の馬は死んでしまったのに、このブレイブハートだけは生き残ったというエピソードだ。
現在2戦2勝。すべて大差勝ちをしている。
キングジョージと凱旋門って事はデビルカッターと対決か…。
世の中にはいろいろな馬がいるな…コナンも含めて…あ、コナンは馬じゃないや…。馬のフリしたなんか違う生き物だきっと。