表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【10万PV!!】 競馬小説ドリームメーカー  作者: 泉水遊馬
シーズン1 chapter1
5/364

流星-5

翌日、社来ファームの社長【吉野善吉】から電話があった。今や日本最大の生産牧場であり、輸入種牡馬ノーザンテーストやトニービン、サンデーサイレンスの成功により世界屈指のオーナーブリーダー(馬主兼生産者)となった。親父とは古く、昨年の繁殖時期にダンスインザダークの余勢種付株を特別に安く回してもらいファンタジアに付けたのだ。


そのファンタジアの仔は吉野氏に売却することが決まっている。


まだ生まれていない事を告げると、今年もまたサンデーサイレンス系種牡馬の余勢種付株を回してくれるとの事。もちろんファンタジアに付けて生まれたら吉野氏に売る事になる。

ファンタジアのように母系にノーザンダンサーが入っているとロイヤルチャージャー系との相性がとてもよく、サンデーサイレンスが日本で成功したのは、母の父にノーザンテースト(ノーザンダンサー直仔)が多いからとも言われている…ってなんかの本に書いてあった。


スタッフ二人にそれを告げると、

「ほんまでっか!今年はアグネスタキオンとかスペシャルウィークとかディープインパクトとかだったらええでんな~!」

と、宝田。ちょっとイラッとする。


「………」

もちろん瑤子はシカト。超クビにしてぇ。



それにしても早く生んでくれよファンタジア…。おまえがうちの牧場を支えてるんだよ…。


そんな事を考えているとき、派手なシルバーのメルセデスが敷地内に入ってきた。

俺が世界で一番嫌いなヤツ、龍田ファームの二代目の龍田タツタ ジン


社来ファームには劣るが、日本生産界屈指のオーナーブリーダーだ。

昨年のダービーをドラゴンアローで制し、ドラゴンベリーの仔でクラシック全制覇を成し遂げた。

「いつ来ても汚い牧場だな~」


こいつはムカツクやつだ。

しかし小~高校までいつも同じクラスの隣の席。

腐れ縁とはこの事だ。


「うるさい、バカ死ね!」

今度こいつが来たら、うちの軽トラをメルセデスにぶつけてやろう。

俺は心に誓った。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ