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【10万PV!!】 競馬小説ドリームメーカー  作者: 泉水遊馬
シーズン1 chapter4
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稲妻-9

ドラゴンウイングは芦毛の有力馬。

騎手は安東勝己。

デビュー戦は芝2000m。

『スタートしました!ドラゴンウイングがスルスルッと前に出ます!』

レースは母馬ドラゴンベリーと同じく逃げの体勢で、後続を3馬身の差を保ちつつ直線に入る。


『さぁ後続が一気に差を詰めてきた!』

一度並ばれるが更に引き離してゴール。


『兄ドラゴンアローに続け!華麗なる一族ドラゴンウイング!堂々のデビューです!』



まだ手の内を見せないという安東の騎乗。

しかし逃げ馬にして最後に見せた切れ脚と、巧者安東とのコンビは充分すぎる程のプレッシャーを他陣営に与えた。


次走はラジオNIKKEI杯2歳ステークスの予定。



龍田仁のコメント

『まだまだこんなもんじゃない。来年本番は日本中が驚く走りをお見せしよう』


こいつはどこに行ってもこんな口調だ。



これで四天王がすべてデビュー勝利した。


俺は4頭の今後の予定を確認した。

どうも各陣営は牽制しあっているのか、あえて違うレースに予定を組んでいる。

龍田が言ったように来年の本番を見据えてのローテーションでいくようだ。


俺は敷地内にあるダンステリアの墓の前にいた。

石碑に刻まれた


《栄光の女王

ダンステリアここに眠る》


昔ダンステリアのファンだった方が毎年数人訪れてくれる。


今日訪れてくれた女性

《結城美穂》さん。


東京の大学生でまだ若い女性だがダンステリアの現役時代のDVDを見てファンになったそうだ。


「あのエリザベス女王杯は素晴らしいレースでしたね…」

見るからにお嬢様の彼女に、なんでこんな女性が競馬に興味を持っているのだろうと疑問に思った。


ダンステリアの娘ファンタジアも見学していただき、今世間を騒がしているファンタジスタがダンステリアの孫にあたると教えた。


「もちろん知ってます!凄いファンです!」

嬉しそうな笑顔で結城さんは言った。



今日は町のホテルに泊まる予定らしい。


宝田の運転する軽トラで町までお送りした。


いつまでもファンの心の中でダンステリアは生きているのが俺は本当に嬉しく思った。



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