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【10万PV!!】 競馬小説ドリームメーカー  作者: 泉水遊馬
シーズン6 chapter FINAL
364/364

終焉

病床の吉野善吉は夢を見ていた。

それは戦後、荒れ果てた大地を耕し開墾している自分の姿。

ひとりの男が近づいてくる。


「よう、飛田さん。」

善吉の挨拶に飛田賢一は軽く手を挙げた。

「善ちゃんどうだい?」

飛田は善吉の作業を手伝いにきたのだ。


「このあたりも火山灰の地層だから、うまく牧草が育つかわからんわ。」

善吉は頭をかきながら言った。


「うちもだよ。」

飛田もまた困り顔で返した。


しばらく二人で作業すると、善吉が静かに口を開いた。

「うまくいくのだろうか・・・。こんなところに牧場なんて・・・。」


飛田は善吉に駆け寄りこう言った。


「善ちゃん。夢やロマンじゃ食ってけない。だけど情熱だけは忘れずにがんばろう。いつか二人でここにでっかい日本一の牧場をつくろうじゃないか。」




目を覚ました吉野善吉は手を天井へと伸ばしつぶやいた。

「飛田さん、わしはうまくやれたのだろうか・・・でも情熱だけは忘れずに今日まで生きてきたよ。また・・・二人で・・・でっかい牧場をつくろう・・・。」

再び静かに目を閉じた巨星は、新しい情熱を持って天国へと旅立った。



血はめぐる

夢とロマンをのせて。


競馬小説ドリームメーカー 完

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