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【10万PV!!】 競馬小説ドリームメーカー  作者: 泉水遊馬
シーズン6 chapter5
344/364

Beat Emotion-3

9

「おい!?ドリームメーカー!!落ち着けって!」

シンガリ待機のドリームメーカーはハミをカチカチ鳴らして前に行きたがっている。

それを的矢が必死に抑えていた。


ドリームメーカーは約5馬身前にいるオメガフライトを真っすぐ睨みつけていた。


(なるほど…浦河の尻を追っかけてるわけか…。

これは使える…!)

的矢はさらに手綱に力を入れ、ドリームメーカーをオメガフライトが【良く見える後方】に位置を取った。

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2番手を行くデビルマン鞍上の山形茜は大きなプレッシャーの中で道中を進んでいた。

ドラゴンアマゾンが遠征中のGIシーズンで絶対に負ける事など許されない。

前を逃げるブラックエンペラー、春は日経賞、秋はオールカマーとGⅡを確実に勝ち進む昨年のダービー馬。

すぐ後方のスピードオブライトやエクスキューション、グングニルも惜敗続きながらの実力馬。


3歳馬オメガフライトの強さも間近で見てきた。


強敵だらけの東京2000m。


いくら実力馬のデビルマンとは言え油断は大敵である。


山形茜は慎重に先頭との距離を徐々に縮めていた。

削除

『さぁ!残り600を通過!

先頭はブラックエンペラー!

しかしデビルマンが先頭に取り付いた!

2頭並んで直線へ!


2馬身離れたてスピードオブライトが3番手!

先頭はデビルマンに変わって山形のムチが飛んでいる!


残り400!


外から1頭・・・オメガフライトが飛んできたぞ!


まだ先頭はデビルマン!


200を切って2番手にオメガフライトが上がった!


最内デビルマンまだ逃げている!


オメガフライト届くか!?


3番手スピードオブライト!


おっと!?

さらに大外からドリームメーカーがオメガフライトにピッタリ付いてきている!


前2頭デビルマンとオメガフライトが並んだ!


2頭並んだままゴール!


どっちが勝ったかまったくわかりません!

際どい勝負!

昨年のグランプリホースと2歳チャンプ!

勝ったのはどっちか!?


3着にはなんとドリームメーカー!12歳馬が大健闘です!』


美幸は小さくガッツポーズを見せた。

うなだれる山形茜。


じっくり我慢して直線に賭けた美幸に軍配が上がった。


その1馬身後方でさらに大きな手応えを感じている騎手がいた。


的矢均である。


直線入り口で凄まじい加速を魅せたオメガフライトにピッタリ追走し最後までそれに喰らい付いた。

人気のエクスキューションを横目に差し、最後はスピードオブライトまで交わした。


(凄い脚だった・・・!

これはまだまだ先が楽しみだ!)

的矢はすでに次走ジャパンカップへと頭を切り替えていた。


10

オメガフライトが天皇賞を制した夜、アメリカでは競馬の祭典ブリーダーズ・カップ2日目が開催されていた。

BCフェリー&メアターフ(3歳上牝馬限定 芝11F)はボニーパーカーが圧勝。

BCスプリント(3歳上 ダ6F)はジョンゲイシー。

BCマイル(3歳上 芝8F)はテッドバンディ。

BCディスタフ(3歳上牝馬限定 ダ9F)はメアリーケイ。


セミファイナルのBCターフ(3歳上 芝12F)はゾディアックが先行逃げ切りで、芝路線に転向したエアマスターをねじ伏せ実力をアピール。プロミネンスが急遽回避した事からダントツの1番人気での完勝だった。

そして祭典のラストを飾るBCクラシック(3歳上 ダ10F)はアメリカvsドバイの有力対決となった。


1番人気はアルカポネ。昨年のこのレースを制し、今年はドバイワールドカップを制覇。その後アメリカ・ダート路線でピムリコSH、サバーバンH、ホイットニーH、とGIを連勝中である。

2番人気は同じくアメリカのクラウドバロウ。スティーブンフォスターHとパシフィッククラシックとGI2勝の遅咲きの実力4歳馬。

3番人気はドバイからの遠征馬ジオング。夏からアメリカに拠点を移しウッドワードSとジョッキークラブGCとGIを連勝。キャスパル・ダイクには珍しく自信のコメントを発している3歳馬だ。


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