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【10万PV!!】 競馬小説ドリームメーカー  作者: 泉水遊馬
シーズン6 chapter1
306/364

翔べ!ドリームメーカー-5

そう、サッカーボーイは長距離血統なのだ。

父ディクタスのイメージもありマイルから中距離血統の印象が強いけれど、その祖父にあたる名馬ファイントップから流れる血脈はまさにステイヤーなのである。


ナリタトップロードやゴーゴーヘヴンの早逝により後継馬を失いかけたサッカーボーイだが孫にあたるドリームメーカーが一筋の望みをつなげた。

それはファイントップ系の集大成という形で・・・。

生粋のステイヤー血統を体内に秘めたドリームメーカーは、幾つもの障害を飛び越し最終障害を先頭で飛越した。


(おい・・・どうなってんだ!?)

村木は唖然とした。


10馬身離した後続をさらに引き離して最終コーナーを回ったドリームメーカー。


その加速は増していく。


『ドリームメーカー凄まじい逃げ!!

これはもう決まりだ!


ドリームメーカー持ったままゴール!!


素晴らしい障害デビュー戦でした!!』



ゴール直後、村木はドリームメーカーのオーナー飛田雅樹夫人瑶子の言葉を思い出した。


「このレースの内容次第では4月2週にエイントリー競馬場で行われる英G3の障害賞金世界一のレースに登録したい」



村木はため息をついた。

(お前はどこまでいくつもりだ・・・?)



レース後、ドリームメーカーはグランドナショナルへの挑戦が発表された。


翌日、フェブラリーステークス。


1番人気は昨年のジャパンカップ・ダートを制したフュージョン。鞍上は浦河美幸。

2番人気はブルーインパルス。

昨年末の東京大賞典と川崎記念を連勝してきたフジキセキ産駒の5歳馬。騎手はデビュー3年目の三浦大成。

一昨年の新人賞騎手だ。


スタート直後、いつもの気性難ダッシュでハナを奪ったフュージョン。


ブルーインパルスは先行3番手の位置。


グングンペースを上げるフュージョンは6馬身キープしたまま直線に入る。美幸のムチを力一杯浴びながらのゴールまで200の地点。並びかける青鹿毛の馬体にまたがる若き騎手。

美幸は懇親のムチで応戦するが、差がひらく。


『ブルーインパルスが1着!!

フュージョンはズルズルと後退3着か!?

三浦大成は中央GI初勝利!


ダート路線に新たな刺客が誕生しました!』


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