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【10万PV!!】 競馬小説ドリームメーカー  作者: 泉水遊馬
シーズン1 chapter2
24/364

暁-9

金村氏のコメント

『騎手や馬はよくやってくれた。またいつか挑戦したい。』


池江調教師のコメント

『これが競馬なのでしょう。とにかく無事に日本に馬を帰えしたい。』


滝豊騎手のコメント

『残念です…』



日本ダービー、菊花賞、有馬記念、天皇賞(春)、宝塚記念を制した日本の至宝は、帰国後有馬記念を最後に引退し種牡馬になる事もこの日発表された。



俺は心から拍手を贈った。立派に戦って敗れたのだ。しかし明日の新聞には騎手や関係者を非難する記事が躍るだろう。そう言うシビアな世界だ。



宝田が言った。

「海外遠征はリスクが高くて賞金は安い…しかし誰かが挑まなくては次に誰も続きません。」


ナイトメアの次に挑むもの…これは高いレベルと戦う強さと、高いリスクに挑む勇気が要求される。


興奮冷めやまぬ俺は缶ビールを一気に飲み干し新たなビールのタブをあけた。


日本ではGⅠシリーズが熱気をましている。

菊花賞は一番人気のアドバイザシュートを伏兵馬のメイジファーマーがハナ差で勝ち大穴をあけた。


天皇賞(秋)は社来ファームのノーザンガリバーが6歳にして悲願のGⅠ初制覇。


エリザベス女王杯はアグネスビット。

マイルCSはライネルビーム。


ジャパンカップは昨年の凱旋門賞馬のイタリア馬ロベルトバッジョが見事勝利した。




帰国したナイトメアは有馬記念に向けて順調な調教を進めていた。


阪神ジュべナイルフィリーズはヒシハイネス。

朝日杯フューチャリティステークスはオートミマックスが共に二歳チャンプとなり、舞台は年末、有馬記念となった。

有馬記念はナイトメアの圧倒的な一番人気だ。もちろん滝豊とのコンビ。


二番人気に今年のダービー馬アドバイザシュート。乗り替わりで岩元安成が騎手を務める。


三番人気にイーグルショット。GⅠ勝ちはないが宝塚記念二着、ジャパンカップ二着の円熟の五歳馬。今年から《名手》長部とのコンビで大阪杯とオールカマーを制して絶好調である。


四番人気にピークが過ぎた感のあるグレイエスケープ。鞍上は安東勝己でラストランに挑む。



以上の有力馬でスタートをした暮れのグランプリ。


年末…俺は頭を悩ませていた。


コナンとココロの競走馬名をだ。


やはり…冠名は必要だ!

飛田牧場の《トビタ》を冠にしよう!


コナンは

《トビタブライアン》

強そうだ!


ココロは

《トビタサイレンス》

いいじゃないか~!



しかし瑤子から却下された…。


「名前は私がいいのを付けますから、社長は安心してください」

瑤子がつけるそうだ…。



え~~……

つまんない…

俺がつけたい…


しかしそんな事は言えない俺であった。



歴史に刻まれる事となる壮絶なクラシックの主役達。

ビンゴ、女傑ヒシアマゾンの仔、エアグルーヴの10億円の仔、ドラゴンアローの全弟。

そして牛…じゃなくてコナン。



デビューは来年である。

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