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【10万PV!!】 競馬小説ドリームメーカー  作者: 泉水遊馬
シーズン3 chapter6
196/364

エピローグ

-5年後-



『さぁ有馬記念!!

各馬ターフに入ってきます!!


1番人気は今年、デビルカッター以来9年ぶりの無敗の三冠馬となったヴィクトリーロード!!

父はアメリカで種牡馬として活躍するロンバルディア!!

初産駒でいきなり祖国の三冠馬を輩出しました!!

覇王伝説は再びこの馬に引き継がれます!!

騎手はもちろん天才三田 崇!!



2番人気はブラックハート!!昨年のダービー馬が今年はさらに大爆発!!天皇賞(春)とジャパンカップを勝ちました!

父はブレイブハート!母はヒシアマゾン!騎手はベテラン滝豊!


3番人気は今年英国ダービーを制し、父と同じく凱旋門を制したファンタジック!!

父ファンタジスタ!!

母はディアマイフレンド!

流星の系譜は世界制覇に向けて羽ばたきます!騎手はまだまだ主役原田成二!



4番人気はドラゴンアマゾン!!

女傑の息子と華麗なる一族の融合はケンタッキーダービーを勝ち、帰国後は天皇賞(秋)を制しました!

馬場適性の万能は父ユリノアマゾン譲り!!

母はドラゴンベリーの娘ドラゴンラミア!

騎手は野田新之助!!



5番人気はユリノファンタジー!!

ユリノシーザー最後にして最高の娘!!

昨年のオークスとエリザベスを勝ち、今年は牝馬ながら宝塚記念も制しました!

騎手は60過ぎて今だ現役安田富一!!』



「今年もいいメンバーが揃ったね」

俺は今年も中山競馬場にこれた。あの最強世代と言われたロンバルディア、ファンタジスタ、ユリノアマゾンの初産駒がいきなり大活躍したのだ。特にファンタジックはファンタジスタの息子。応援にも力が入る。


そしてもちろん人気はないが俺の持ち馬も走る。


「16番人気ですって」

瑶子が笑顔でモニターを指差す。


「とーたん、とーたん!!」

遊馬が俺に甘えてくる。


「どうした遊馬?」


「おしっこ!!」


もう6歳なんだから一人で行きなさい!!


俺たち家族三人はターフの【夢】をずっと見ていた。


『さぁ最後16番人気は…』



『16番人気は10歳馬ドリームメーカー!!

あの歴史的マッチレースから5年ぶりの復帰となります!!

生死をさ迷う大事故から見事生還!!

今だ絶大な人気を誇るドリームメーカーがグランプリの舞台に帰ってきました!

700㎏の馬体は健在!!

ロンバルディア、ファンタジスタ、ユリノアマゾンら激闘を重ねた同期の子供たちに最強世代の走りを見せてやれ!!そして武田調教師の定年勇退に華を添えたい!!

騎手はもちろん浦河美幸!!絶望を味わったあのマッチレースから見事に這上がり世界屈指のトップジョッキーに成長しました!

美女と野獣!!

赤い爆星ドリームメーカー!!』



「とーたん、とーたん!!

コナンがいるよ!」

遊馬にとってドリームメーカーは【子分】だ。療養中うちの牧場で過ごしたドリームメーカーは毎日遊馬を背に乗せ遊んでいた。


俺は遊馬を抱きドリームメーカーを指差した。

「遊馬、コナンはね…凄い馬なんだよ…世界で1番早くて逞しくて…強い馬なんだ…」


瑶子が寄り添ってくる。この日を俺と瑶子はずっと待っていたんだ。


さぁ…ドリームメーカー!!

次の夢を見せてくれ!!

『さぁ各馬体勢完了!!


次の夢へ向かって…


スタートしました!!』



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― 新着の感想 ―
[良い点] はるか昔ウイニングポストの攻略本にあったリプレイ風小説の様で懐かしみつつ楽しく読んだ [気になる点] 他の小説と違って一代記で終わらず世代を継いでこそのジャンルだと思うのでこれからも続…
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