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【10万PV!!】 競馬小説ドリームメーカー  作者: 泉水遊馬
シーズン3 chapter6
189/364

夢を信じて-4

《ホースニュース》

-劇的なラストラン!!-


有馬記念を制したファンタジスタ。素晴らしい引退レースであった。

故障明け以来、不調続きであったが最後の最後で見事復活を成し遂げた。

来年より種牡馬として活躍するファンタジスタ。社来スタリオンステーションでけい養予定だが、シーズンまでは生まれた牧場の飛田オーナーが新しく開場する桜スタリオンステーションで過ごす事になる。


また有馬記念2着のロンバルディアもダーリージャパンスタット゛に一時滞在してから、アメリカダーリーUSAスタッドへと空輸される。


いち早く引退したユリノアマゾンも含め最強世代を引っ張った3頭の引退…。それは新たな時代の幕開けを意味する。



電撃ファンタジスタ!

覇王ロンバルディア!

弾丸ユリノアマゾン!


感動をありがとう!!

俺は再びアイルランドへ向かう機上にいた。


有馬記念の後、社来の好意でファンタジスタをしばらくうちのスタッドに置いてくれる話をもらい、即答で受けた。

久しぶりにビンゴと過ごす事ができる。

年明け…ビンゴは俺の元に帰ってくる。



有馬記念の翌日、まるでファンタジスタの勝利を待っていたかのように美穂さんが亡くなった。

その穏やかな【寝顔】は必死に病と戦いきった勝者の顔であった。


俺の隣に座る宝田の顔に後悔はない。夢を繋ぐ仕事を選んだ宝塚と、その夢を支持した美穂さんにしかわからない固い絆が今も繋がっているのだ。



今…その夢の行き先は…アイルランド。



先に現地入りした瑶子と空港で合流する。


ドリームメーカーと俺たち三人の最大の戦いが始まろうとしていた。


戦いの準備が整ったレース前日。

インフェルノに騎乗するため一ヶ月も前からアメリカよりアイルランド入りしていたキャサリン・エバンスは最終の追い切りを済ませてこう発言した。

「万全…いやマックスを超えた仕上がり」

と。


ボランティアやチャリティー意識の高い欧米での開催。世界的に知名度のある騎手を乗せたいクールモアは、ベル・メッツに打診して人気と実力を持つキャサリンを鞍上に迎える事に成功した。



一方、ドリームメーカーも気合い充分で無事最高の状態で追いきりを済ませた。すでに欧州では人気を獲ている浦河美幸が鞍上なのだから【興業】的にも問題ない。



俺は瑶子が開いたノートパソコンに示された事実を見て大笑いした。


世界18ヵ国の人々が参加できる今回のレース。オッズも発生するわけだが、

インフェルノ【8】

ドリームメーカー【2】


8対2だって…。


アハハハーーーッ!


投票した世界中の8割の人間がレース後に驚くだろう!!

そして2割の人間が大富豪になるのだ!!




ドリームメーカーが絶対勝つからね。


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