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【10万PV!!】 競馬小説ドリームメーカー  作者: 泉水遊馬
シーズン3 chapter5
184/364

夢の架け橋-4

『さぁレースは最終コーナーへ!!


フサイチチャンプが先頭に躍り出る!!

その後ろにロンバルディア!』


三田にとって今年は悔しい1年だった。覇王ロンバルディアは今年に入り1勝もしていないからだ。

ピークを過ぎた感はあるが、まだまだロンバルディアの力強さは健在だ。ダーリージャパンの看板として地道に国内で走り続けてきたロンバルディア。


このジャパンカップだけは落とせない!!


三田は細心の注意を払いながら最終コーナーまで進めてきた…。



『さぁ直線に入って先頭はフサイチチャンプ!

しかしロンバルディアが一気にかわす勢いだ!


その後ろにステージクロスとフェニックスもいい位置だ!


さらに後方から大外に出したスターレジェンドも来ているぞ!!


残り400をきってフサイチチャンプを外からかわしてロンバルディアが先頭!


3馬身後ろにステージクロスとフェニックスが一気にやってくる!


さぁスターレジェンドもいい脚で追い込んでくるぞ!


最内後方からはドラゴンスペシャルと…ファンタジスタが並んで差を詰めてきた!新旧ダービー馬の叩き合いだ!



先頭ロンバルディア!


2番手争いにステージクロスとフェニックス!それにスターレジェンドも加わる勢い!


5番手にドラゴンスペシャル、すぐ外ファンタジスタ!


レースは残り200を切った!』


三田はロンバルディアにムチを浴びせる。

本来のロンバルディアならばここからの【もう一伸び】が武器であった。しかし今年のロンバルディアはこの武器が威力を失っていた。

まだ3着以下のないロンバルディアだが、今年はこの残り200からの惜敗に涙を飲む連続であった。


その外2馬身後ろ…ステージクロスとフェニックスの叩き合いにスターレジェンドが加わっていた。

浦河美幸と野田新之助の外からきた天才滝豊。

そして距離を開けて最内にドラゴンスペシャルとファンタジスタも加わり2番手争いは5頭のラインが出来ていた。


『残り100!

ロンバルディアきついか!?

外からステージクロス、フェニックス、スターレジェンド、内からドラゴンスペシャルとファンタジスタが先頭のロンバルディアをかわすぞ!!』



『いや!?ロンバルディアが粘るぞ!

内の2頭はかわせない!

外の3頭も半馬身まで詰め寄るが縮まらない!』


三田の土壇場でのムチに一瞬凄まじい切れを見せたロンバルディア。覇王の意地は最後に頭ひとつを残した。


『ロンバルディア1着でゴール!

2着は3頭並んで微妙です!


勝ったのはロンバルディア!

一年一ヶ月ぶりの勝利!!

三田大きなガッツポーズで勝利をアピールします!』



ゴールまでの瞬間、馬主席でも激しい【叩き合い】が行われていた。

龍「行け!スペシャル!ダービー馬の誇りに賭けて!」


春「ファンタジスタ!もう少しだ!!」


近「フェニックス!」


房「チャンプはどこだ!?」


しかしゴールの瞬間、1番大きい声で絶叫したのは、今まで冷静に戦況を見つめていたように見えた高橋氏だった。

「ロンバルディア!!

よくやったぁ!!」


そしてステージクロスの2着が確定しダーリージャパンのワンツーとなった。



1着ロンバルディア

2着ステージクロス

3着スターレジェンド

4着フェニックス

5着ドラゴンスペシャル

6着ファンタジスタ


8着シャマルティン


10着フサイチチャンプ


13着シャイニングハート



混戦のジャパンカップはこうして幕を閉じた。



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