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【10万PV!!】 競馬小説ドリームメーカー  作者: 泉水遊馬
シーズン3 chapter2
155/364

夢は夜ごとの狂奏曲-7

「ところで社長。ベルノーファの仔はどうでっか?」

宝田が俺に聞いて来た。

ベルノーファは社来から昔買った牝馬だ。正直まったく繁殖成績はふるわなかった。しかし最後の種付けとして一昨年ステイゴールドの仔を生んだ時に宝田が「この馬はめっちゃ走る」と言ったので俺は手元に置く事にした。アムロと同じ歳だ。


「今年、武田厩舎に入るよ。名前はまだ決まってないけどね」


俺が言うと瑶子が、


「【ベルノーファソード】って名前で登録したけど…」

と言いやがった。


俺はいつになったら自分の馬に名前をつけられるのだ…。


夜の競馬場を熱気が包み、ドバイシーマクラシックの発走が近づいた。


ドリームメーカーは砂の国で第一声をあげる。

「ウェーーイッ!」


黄金のタテガミの馬と、黄金の髪をなびかせた騎手は決戦の地へと赴いた。



浦河美幸にとっては海外デビュー戦。もちろんドリームメーカーも。


俺たち三人は祈る気持ちでヤツを見ていた。


「フー…フー…」

ドリームメーカーの呼吸の異変に浦河美幸は気づいた。


(どうしたの?)


首筋を撫でた時にドリームメーカーの異常な発汗にも気づく。



まったく動かないドリームメーカーの目線の先にインフェルノがいた。

どんなに強敵でも闘志を剥き出しにしてきたドリームメーカーが見せた初めての恐怖心。


手綱から伝わる重い雰囲気に浦河美幸の緊張感も高揚していった。

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