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【10万PV!!】 競馬小説ドリームメーカー  作者: 泉水遊馬
シーズン3 chapter2
153/364

夢は夜ごとの狂奏曲-5

3月五週。

俺はドバイの地に降り立った。

ドバイミーティングにドリームメーカーが出走するからね。

相羽のババァも一緒に来やがったのは邪魔だがユリノアマゾンも出るからしょうがない。


明日のレースに備えて俺は瑤子に詳しくドバイミーティングについて教えてもらった。


【ドバイミーティング】


UAE(アラブ首長国連邦)のドバイで行われる国際招待レース。

毎年メイダン競馬場で7競走開催され国際的にも価値あるレースと認識されている。

ダート路線にはアメリカからの有力馬が遠征し、芝路線には日本や欧州からも参戦しており、特に重要なレースとして国際GⅠとされている3レース


【ドバイワールドカップ(AWオールウェザー)2000)】

【ドバイデューティーフリー(芝1800)】

【ドバイシーマクラシック(芝2400)】

の勝者には世界屈指の高額な賞金が与えられる。



そしてダーリーグループの聖地での戦いであり、世界中に分布するダーリーグループの有力な馬たちも出走することからレベルも高い。



そして今年はダーリーグループとライバル関係にあり欧州のリーダー的存在の【クールモアグループ】が参戦していた。

クールモアグループがドバイミーティングに参戦する事はほぼ皆無であったが、昨年3歳で英国BHBトリプルを成し遂げたインフェルノと言う馬で今年はドバイに乗り込んで来たのである。

ドリームメーカーと同じドバイシーマクラシックに…。


そしてユリノアマゾンが出走するドバイワールドカップには昨年の米国三冠馬ラストハリケーンが有力視されており、日本勢は苦戦必至の構えであった。



翌日メイダン競馬場に着いた時にはすでに第1レース【ドバイ・カハイラ・クラシック】が始まっていた。このレースはアラブ種限定のドバイ国内GⅠ。

今では日本の中央競馬で見られないアラブ種の競走に俺は見入っていた。


「社長!」

俺に声をかけてきた日本人がいた。


「宝田さん!」

欧州ダーリー施設にいる宝田誠だった。


俺と瑤子と宝田が三人揃うのは約1年三ヶ月ぶりだ。


「いや~ステージクロスに着いてきたんやけど、やっぱりお二人に会えましたわ~」

久しぶりの再会に三人の会話は弾んだ。


「ステージクロスはどうですか?」

瑤子が興味深げに聞いた。


「かなり調子を戻してますわ~ごっつ期待できまっせ~」

宝田が誇らしげに言った。


ステージクロスは昨年の日本ダービーで競走中止。生死をさ迷う闘病の末、今日の奇跡の復活となった。

日本でもこのステージクロスの復活レースには注目を集めている。


俺はふと思い出した。

「宝田さん!勝手にアムロの名前を決めただろ~!」

宝田と瑤子は笑いながら俺をたしなめた。

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