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【10万PV!!】 競馬小説ドリームメーカー  作者: 泉水遊馬
シーズン2 chapter5
132/364

狩人-3

《ホースニュース》

-ジャパンカップ直前特集-


海外からの有力馬の参戦がない今年のジャパンカップはロンバルディアとドリームメーカーの一騎討ちの展開になりそうだ。


ロンバルディアは昨年の皐月賞と菊花賞。今年は宝塚記念と天皇賞春秋制覇。歴史に名を残すであろう名馬である。

鞍上は三田 崇。

デビュー4年目で通算GⅠ4勝。

昨年で現役を退いた長部幸雄氏(現:競馬解説者)から引き継いだロンバルディアで天皇賞春秋と宝塚記念を勝ち、アドバイザキューブで日本ダービーを最年少制覇。トップジョッキーの仲間入りを果たした。



一方のドリームメーカーは昨年のジャパンカップを3歳で制覇。

GⅠ勝ちは1勝だが、昨年の菊花賞、今年の天皇賞春秋を2着。重賞を4勝している。


名勝負と言われた前走の天皇賞秋で、ロンバルディアを最後まで苦しめた実力は本物。

2番手の評価も逆転可能だ。


鞍上は浦河美幸。三田と同期のデビュー4年目。

昨年のジャパンカップで初GⅠ制覇し、ステージクロスで朝日フューチャリティステークス、今年はフォーザモーメントでエリザベス女王杯、ディアマイフレンドでマイルCSと女性騎手とは思えない活躍を見せている。



【覇者vs暴馬】

本当の戦いは前走に続いて第2Rに突入する。


「美幸ちゃん凄い活躍ね!」

瑤子がビール片手に言った。

ジャパンカップ3日前。美幸はファイナルアンサーの調教をするために上京。現在東京の実家で産後を過ごしている瑤子から誘われ食事に来ていた。

「遊馬ちゃんは元気ですか~?」

先日産まれた飛田雅樹と瑤子の長男【遊馬(あすま)】。飛田牧場の未来の3代目跡取りだ。




「ところで瑤子さん?

なにか話があるって言っていましたよね?」


「ええ。美幸ちゃんは明日から調整ルームに入っちゃうでしょ?今日ぐらいしかゆっくり話せないと思ったから…」


瑤子は美幸に【ある計画】を持ち出した。



「瑤子さん…!?それって本気ですか…?」

驚愕の顔をする美幸。


「もちろんよ。私の叔母の相羽ゆりやダーリーの高橋さんにも話をしてあるわ。二人とも美幸ちゃんを高く評価しているからあとは美幸ちゃんの返事しだい。あまり時間をあげられないけど…考えておいてくれる?」

美幸は千賀子の顔が浮かんだ。


千賀子はなんて言うかしら…?



しかし美幸は瑤子の話を前向きに考え出していた。

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