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【10万PV!!】 競馬小説ドリームメーカー  作者: 泉水遊馬
シーズン2 chapter3
119/364

漆-5

6月四週、宝塚記念(GⅠ 阪神競馬場 芝2200m)


『さぁ春のグランプリ宝塚記念!!

すでにパドックは始まっております。


本日1番人気はもちろんこの馬!ロンバルディア!騎手は最年少ダービージョッキー三田 崇!


2番人気はユリノアマゾンと河内洋一!


3番人気にドリームメーカー!騎手は乗り替わりで滝豊!


4番人気はドラゴンウイングと安東勝己!



以上16頭です!』


美幸は坂田厩舎でレースを観ていた。


ドリームメーカーの背に美幸と村木以外の騎手が初めて股がった。


美幸は興味津々だった。


あの馬を天才がどう操るのかを…。



『さぁ各馬!ターフに出て返し馬です!


おっと…?



ドリームメーカーの姿が見えませんが……



えっ!?



今入りました情報ですと、ドリームメーカーはパドックから本馬場に向かわずに騎手を乗せたまま係員や厩舎スタッフを蹴散らし馬運車に乗り込んだ模様!!


ドリームメーカーは帰宅により発送除外となりました!!』



《ホースニュース》


【宝塚記念もロンバルディア!!】

ロンバルディアとユリノアマゾンの激しい叩き合い。結果はロンバルディアがクビ差の勝利。

今ロンバルディアの快進撃にストップがかけられる馬はユリノアマゾンであろう。

しかしユリノアマゾンの秋はBCクラシック挑戦の予定。

次の対決は暮れの有馬記念になりそうだ。



レース前にトンだハプニングがあった。3番人気に推されていたドリームメーカーがまさかの出走除外。

パドック後に鞍上の滝豊を背に馬運車に乗り込み籠城。

菱田瑤子さんの必死の説得も虚しくスタッフ総動員の突入劇。人質となっていた滝豊騎手は無事救助されたが、犯人の籠城は続いた。

しびれを切らした捜査本部は狙撃部隊【地元の猟友会】を投入。


狙撃隊員の山田留吉さん(71)が麻酔弾を構え、今まさに犯人に向け引き金を引こうとした時!!

ドリームメーカー容疑者は空腹の為、自ら馬運車から降り投降。あえなくご用となった。

調べに対して容疑者は黙秘を続けており、取り調べは今も続いている。


容疑者をよく知る武田調教師は一言

「村木にしておけばよかった…」

と語り、当局はドリームメーカー容疑者の騎手起用に対するストライキ的犯行との見解を強めている。

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