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祭りのあと

作者: 檸檬

いつ萎れるかもしれぬと

大輪の夕顔達の夢演舞かな




祭り囃子が遠退く路地裏をあるけば

色濃く浮かぶ君の面影





雨の道

境内の焚き上げの火が

無口なままに心に残る





踊り子の揺れる

振り袖と足元に、

強く脈うつ君への気持ち





光の妙と音の妙

黄昏の生まれた街を

ふわふわ歩く





アライグマなにをそんなに洗っているの

手を動かすの木綿の道





新世界べりけんさんも串カツのタレは

二度つけ出来ないらしい





どうかしている

そう思っても進んだ道

泉の底を泳ぐ今





君の心 

深海底に沈み咲かせてみたい

白い水中花





疲れたときは覗き込む水槽

目が合えば手を振ってね向こうから





喧騒の中見失った背中を

子供の目で探した夏祭り





風薫り

近付けばてっぽうゆりの

シャワーにうたれ蝉時雨




下る石階段ふと空仰ぎ見る青葉光りてきみ尊し





ただ眩しい日差し受けカーテンレースの

言の葉で通しみたい夏


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― 新着の感想 ―
[一言]  去り行く夏と祭りのあと。  秋以上の寂寥を、ときに感じることがありますね。
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