女神拾いました
「んでなんであんなゴミ捨て場に埋もれてたんだ?」
「はいお腹が空きすぎてしまったのもで」
事の発端はほんの30分前に遡る
「今日も疲れたな・・・・ん!?」
「なんだ・・・・人か・・・?」
ゴミ捨て場捨てられている?眠っている?女性がいた
恐る恐る近づく隼人
「あの大丈夫ですか・・・?」
「・・・・・・・」
「あ・・・・・・あの・・・・・」
「・・・・・・・・・・」
それでも声をかけ続ける隼人は体をゆすり続けた
「大丈夫ですか?」
「うっううううあのすみませんが私の事を助けてください」
「あの肩を貸しますからしっかり捕まってください」
「はいありがとうございます」
と言った感じだったのである
「説明乙」
「あのそれでここはどこなのでしょうか?」
「あぁここは日本だね?」
「日本ですか?まるで異世界のような感じですね」
「へぇー異世界から来たんだ」
「はい 異世界のウィズアクミストと呼ばれている所です」
「なんだそりゃ?」
「そこは魔法と機械と科学の街なのです」
「スゲーところから来たんだな・・・そういえばお互い自己紹介まだだったね」
「俺は隼人 朝霧隼人
「私はミーナ ミーナ・アルケミスト・クランシュと申します」
お互い自己紹介が終わったところで隼人はミーナにここへ(日本)へ来たのか問いただす事にしたのだ
「ミーナさんはどうやって日本へ来たのですか?」
「異世界の転売ヤーと地上げ屋との闘いで敗れてそして気が付いたらここへ」
「地上げ屋?転売ヤー?」
なんで異世界に転売ヤーがいてなぜ地上げ屋と戦わなければ、ますますわからなくなってきた隼人
「なで地上げ屋と戦う必要が?」
「最近異世界小説が増えてきたでしょ そのせいで先住民が追い出されそうになって」
「それで闘っていたと」
転生なので異世界ブームの裏でおぞましいことが起こっている事を知った隼人
だが彼女はさらに衝撃的発言をするのだった
「はいそれが一つ目の設定です」
「ひ…一つ目!?」
「はい次が国によって反逆者の汚名を着せられて 無実を証明するために戦っていて命を散らせてその瞬間地上世界に転生した設定です」
「へっへー」
「あとは・・・・」
「もういいそんなに設定はいらないだろ」
「はい原作者さんはこの設定は未定であって決定ではないとおっしゃってました」
「言っていいのかそれ」
突如作者のカミングアウトに思わずツッコンでしまった隼人
隼人はミーナがどんな人なのかを知るべくいろいろ質問してみることにした
「あのミーナさんは魔法とか使えるんですか? いやその異世界から来たからひょっとしてと思って」
隼人は恥ずかしながらおどおどした様子で話すとミーナは
「はい使えますよ」
そう彼女はにっこりとほほ笑んだ
「へーどんな魔法をよく使うの?」
「はいリバース・オブ・ドライブという魔法です」
「なんですかそれ?聞いたことないな」
「はい異世界に来て別の姿になる人がとても多くてそれを元の転生する前に戻す魔法ですわ」
「へー魔法効かないなんていう人もいそうだよね」
「ご心配なくそういった公式設定は全て無視できますから」
「ってことは スライムに転生した人やクモに転生した人 幼女に転生した人 悪役令嬢に転生した人
レベル9京の魔王も元に戻せるんだ」
「はい戻せます」
「そりゃすげーー」
楽しく会話をしているうちにふとミーナは隼人の家族がどういう人達なのかが知りたくなってきた
「あの隼人さんのご家族は?」
「あぁ親父と二人暮らしだな?」
「お父様と?」
「母は3年前交通事故で亡くなってな 今でも母の事を思うと・・・」