過去と希望
帰路についた俺は、奈々との出会いを思い出していた。
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その日は小学校の入学式だった。
゛ボク゛は入学式が楽しみで夜10時間しか寝れなかった。
そして通学路を歩いてたら、ある女の子を見つけたんだ。
その女の子はオドオドしてて何か困っているようだった。
だからボクは声を掛けたんだ。
「どーしたの?」
「あっうぅ…」
「だいじょうぶ?」
「みちにまよっちゃったの…」
「じゃあボクといっしょにいこー」
「いいの?」
「うん、もちろんだよ!」
「じゃあいこっか?」
「うん!」
「ねーねーおなまえなんていうのー?」
「わたしはななだよ。」
「ボクはかなでだよ。」
「よろしくね。かなで゛ちゃん゛」
「うん。よろしくね。ななちゃん」
ボクはいきなりあだ名?みたいなので呼ばれてびっくりしたけど、特に気にせずに奈々ちゃんとお話しながら歩いていったんだー。
それからボクは奈々ちゃんといっぱい遊ぶようになったんだ。
かけっこにおままごと、塗り絵、いっぱい遊んだんだよ。
でも、ボクはお引越しをしなきゃ行けなかったんだ。
お引越しのことを伝えるには、勇気が必要だったんだ。
でも、お母さんのある言葉で勇気が出たんだ。
゛また戻って来るから。絶対にね?゛
それからお引越しの一日前奈々ちゃんにお引越しのことを伝えた。
「ごめんね。ななちゃん。ボクおひっこししなきゃいけないみたい。」
「なんで!?」
「しょうがないことだって、おかあさんが、でもだいじょうぶ。ぜったいもどってくるから!」
お引越しの日、ボクはなにも言わないでお引越ししたんだ。
奈々ちゃんと話しちゃったら、お引越し出来なくなっちゃう気がしたから…
でも車に乗ったら急に目の前が見えなくなった。
目を触ると、涙が付いていた。
「なんで……」
ボクは奈々ちゃんと離れることが耐えれなかったみたいだ。
それからボクは気が済むまで泣き続けた。
でもそれからは弱音1つ零さなかったよ。
だってまた戻ってくるって約束したから。
次話は中学生の時の奏について触れようかなと。
この話のセリフが平仮名表記にしてありますが、読みにくかったら変えますのでよろしくお願いしますペコリ((・ω・)_ _))