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異世界転移・転生対策課  作者: 紫烏賊
case1 オリュンポス帝国
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私の武器と調べもの

「だからもっといい感じとかシュッとしてる感じとかじゃなくて、もっとこう・・・・おっと着いたようだ」


身振り手振りで熱烈に話していたカルセさんが急にピタリとやんだことに驚きつつも

彼女の見ている扉を見ると確かに88182室と書かれています。


カルセさんは扉を少し開け、中を確認してからこちらに向き


「どうぞ」


と扉を大きく開け中に案内してくれました


何故中を確認してから開けたのか疑問はありますが、とにかく中にはいります。


中は武器がたくさんありました。


壁には右側には火器があり部屋の左側の壁には近接武器、中央の壁には様々な防具が並べられていて右端に奥へと続く扉があります。


中央に机があり武器が8つあります


「セラとナギの武器は調節済みだ、各自で使い心地を確かめてくれ」


「わかったわ」


二人は中央の机に近づき、それぞれ武器を持ち武器の重さの確認や動作のチェックなどをしているようです。


「さてシェフレラ隊長からの一番の依頼は君の武器の調整だ、なにせ初めて武器を扱うから調整に時間がかかる」


「すみません」


「なに、気にすることはない、もうすでに決まっている。君が扱う武器はこれだ」


と壁から一丁のライフルを抱えて持ってきました。


「これは?」


「スナイパーライフルだ。」


まさかのベテラン向けの武器でした


「今回の仕事は量より質を求められる場面があるので速射性よりも命中精度を優先してほしいとのことなので今回の銃はボルトアクション式のライフルにした。」


そう言ってカルセさんはレバーを引いて薬莢を排出しました。


「またオートマチックに比べて構造が複雑ではないのでオートマチックよりは重くない、まぁそれでも十分に重いがね」


そう言いながらカルセさんが銃を渡してきました。


「試し撃ちをして動作に問題がないことは確認済みだ」


確かにずっしりと重たいです。


オートマチックは持ったことがないので重さの違いはわかりませんけど。


「また二脚の部分には位置の固定化の能力があり空中でも地上に置くのと同じようなことができる」


「またシェフレラ隊長から威力の上昇を依頼されたので銃弾をスナイパーライフル用に改造したダムダム弾を作ってある。威力がえげつないので能力者以外には撃たないでね」




「また、サブとして小銃を持ってもらう、こちらは特に指示がないので扱いやすいのをいくつかピックアップした、気に入ったのを使ってほしい。ただこちらの弾丸は威力を落とすためにゴム弾を使用している」


そう言ってカルセさんは壁に並べられているいくつかの小銃を持ってきました


「ただしゴム弾と言っても頭などに当たると死んでしまう場合がある、殺さない場合はなるべく頭やお腹に至近距離から撃たないように」


「わかりました」


「まぁ、それでも骨が折れたりはするがな、死なないだけ儲けものだと思ってほしい」


「さてそれでは試し撃ちをしよう、奥の部屋が射撃室になっている。反動とかダムダム弾の威力を知ってもらわないと困るからね」


「はい」


「間違えても片腕撃ちや二丁持ちはやめろよ、初心者がやったら肩が外れたりするからな。

セラ並の腕をしていないと無理だからな」


笑いながらカルセさんは奥の部屋に行きました。





ドサッと最後の資料が部屋に置かれた


「資料の運び込み終わったっす隊長」


「ご苦労様ユッカ、バロック」


能力課からもらった資料から顔をあげてそう言った


目の前には山のように積み重なっている資料の山々


能力課での用事が早く終わったので二人の手伝いでもしようかと部屋に戻ったらもうほとんど終わっていた


相変わらず仕事が早いと感心した


「では隊長、私たちはアイビーさんの所に行きます」

「了解した先に行っていてくれ、私は少し調べたいことがあるのでそれが終わってから行く」

「了解です」


二人は出て行った後に私は山脈のようになっている資料に向かい合い


「さて・・・この中にあの能力持ちは何人いるのか・・・」


探さなければと私は能力課の資料を机に置き、記録課の資料を読み始めた


部隊全滅などあってはならないのだから


銃については詳しくないので間違っているところがあったらごめんなさい

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― 新着の感想 ―
[良い点] 銃は片手で撃つと肩が外れる。 この事は結構知らない作家も多く、変な描写になったりします。 リアリティがあって良いと思います。 [一言] 面白かったです。
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