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異世界転移・転生対策課  作者: 紫烏賊
case3 たとえ生まれ変わったとしても
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少し前の話 無茶だが無謀ではない作戦

誤字脱字報告ありがとうございます


「一体どうやって」


 そう言いながら、明らかに動揺している転生者を見ながら(でしょうね)と思いました


 私も最初にこの作戦を聞いたときは信じられませんでしたから






「まず最初にユッカ達の話を聞いて少し疑問に思ったことがある」


「なんですか?」


 隊長と合流して少し話をした後に隊長がこれからの話を始めました。


「ユッカ達が出会った魔法使いのことだが、ユッカ達がその家に避難した時にはすでに姿が無かったんだな?」


「そうっス」


 私達が逃げるときはそれなりに速い速度で逃げていましたけど、空を飛んでいるなら十分に追跡は可能でした。でも私がユッカさんと部屋に入った時にはすでに姿はなく、おかげで無事に逃げることが出来ました。私は気を失っていたんですけどね。


「何で彼らは逃げたんだ?」


「それは・・・攻撃を食らいたくないからじゃないんですか?」


 これは当たり前といえる。あんな魔法食らったら絶対に無事じゃすまないはずです。攻撃を回避する為に私達の追跡よりも回避を優先したのだと考えると合点がいきます。


「向こうの装備には魔法無効があるのにか?その気になれば一切ダメージを追わずに私達を追跡して追い打ちを与えることが出来るのにそれをしなかった」


 言われてみると確かにそうです。その気になればダウンバーストを気にせずに私達に攻撃をして倒すことも出来たはずです。そうした方が自分の装備の利点を最大限に活かして攻撃できたはずなのに、それをしなかった。


「つまり、向こうがよける必要があったと言うことっスか?」


 ユッカさんが代わりに聞いてくれました。


「ああ、まだ断定はできないのだが魔法の発動したことによる副産物に耐えられないんだろう」


「副産物・・・ですか?」


 隣でユッカさんが納得したような顔をしていますがなんのことかわかりません


「例えば火の魔法の効果は何もない所に火を発生させて攻撃をすることだが、もしその火を使った攻撃が木などに引火した場合はその火の維持にも魔力が必要なのか。どう思うアイビー?」


「え?」


 急に振ってきました。


「えっと火の魔法はあくまでを何もない所に火を出し続ける魔法なので、すでに引火している所に魔力は使わなくていいのはないでしょうか」


「そうだ。つまり引火した火は、自然発生した火と変わらない。そして、その火で発生した煙は魔法攻撃ではないため彼らの能力を貫通することがある」


「そうなんですね。でも、それって物理攻撃にならないんですか?」


「・・・正直微妙なところなんだ。ここが通用する相手と通用しない相手がいる。今回の場合はダウンバーストの際に距離を置いているという二人が見た事実を元に貫通すると仮定している」


 つまりあの人たちはダウンバーストの冷気による凍傷等を防ぐために私達を追いかけなかったんですね。


「一応倒し方はあるが決めつけは良くないし、作戦開始後に実際に戦ってみて確認してみるとしよう」


「はい」


 とはいっても私はまだ新人ですので確認しながら戦闘はできないので、隊長やユッカさんに任せているんですけどね。


「では次に城への侵入方法についてだが」


「はい」


 実際それが今の所一番の問題だと私は思います。


 あのお城に行く道は正門の繋がる一本だけで周りは堀で囲われています


 さらにお城の周りの建造物は何故か吹き飛んでいるのでコッソリ近づこうとしても、隠れられる場所がないので現実的ではありません。それに敵は上空、つまり上から私達を探しているので上から見ても隠れられるような障害物は見当たりません。見つかって攻撃されて終わりです。


 もし走ってお城に入ろうとしても走っているのなら隠れているのよりも見つけやすいですし、攻撃を行う速度も早いのでたどり着く前に攻撃を受けて終わりです


 転移で移動しようにもここに来たときに結界に弾かれてしまっているので、出来ないことは分かっています。


 もしかして、隊長がダウンバーストを吹き飛ばしながら進むんでしょうか。ダウンバーストを吹き飛ばすぐらいなら隊長ならできそうな気がします


「城の上空、雲の中に転移して落下をして城に突撃を行う」


 思ったより脳筋でした。いや、そうじゃないです


「いえ、隊長。あのお城は結界で守られているので転移できないですよね?」


 先ほど私が考えている時に転移での侵入は出来ないと思ったんですけど・・・


「だから結界の範囲外の雲の中に転移して落下しながら城に侵入する」


 何で雲の中にまで結界がないと分かるのでしょう?


「その結界が何で雲まで届いていないのかの説明もしてあげてくださいッス、隊長」


「そうか、そうだな。すまないアイビー」


 隊長は謝った後に説明を始めます。


「転移課が行う転移は可視化すると真上から降りてきて転移しているように見える。そして結界を天高く伸ばすことは無い大体が半円だ盾を伸ばす場合はその分横も伸ばすからもし雲に届くほど大きな結界があるなら私達は町の中ではなく外に転移されているはずだ。しかし私達が弾かれた後に町中に転移した。これはつまり」


「結界はそれほど大きい物ではないということですか?」


「そうだ。それともう一つあるのだが、これはユッカから説明してもらってくれ。少しナギ達と話さないといけないことができた」


 隊長は少し離れてから背を向けてからインカムを操作し始めました。


「じゃあ隊長に代わって説明するっス」


「お願いします」


 私は向きを変えてユッカさんの方を見ます。ユッカさんは照れ臭そうに頭を掻いた後に説明を始めました。


「隊長が結界の範囲が狭いと思ったのはもう一個あるんスよ。雲っス」


「雲・・・・ですか?」


 雲と言われてもあまりピンとこない。どうして雲が結界に関係あるのでしょうか?


「もしあの雲が転生者が作った魔法の発動を隠すために作った雲だとしても、結界は反応して弾くっス。それで、もし結界を縦に伸ばしたりしたら城の上だけ不自然に晴れてしまうっス」


 確かにお城の上だけ不自然に晴れていたら、確実に何かあると分かってしまいます。


 それなら結界の範囲を狭めてお城だけを囲ったほうがいいってことですね。


「なるほど」


 私は納得したようにうなずきます


「すまない、ユッカ。今終わった」


 そう言って隊長が戻ってきました。


「いや大丈夫っスよ」


 手をひらひらさせながらユッカさんが答えます。


「ナギさん達と連絡は終わったんですか?」


「ああ、少し繋がりにくかったが作戦を伝えることができた」


「ならすぐに転移するんですね」


 大体の話も終わりましたはずなので、あとは行動あるのみですね


「いや違うナギ達の方の仕事が終わってから、行動を開始する」


 違ったようです。


「あと転移のタイミングは向こうが魔法を放って当たる直前に転移するようにする」


 何でそんな危険なタイミングで転移を?そんな私の疑問は質問しなくてもすぐに教えてくれました。


「人の心理で物が無くなった場合はすぐ近くを探すことが多い。例え転移を知っていたとしてもある程度の動揺を誘える。それに上空にいるなら私達を探すのは下に注意することになる。上空から私達が落下しても気が付きにくくなるということだ」


「それで着地の直前で飛行装置を起動して、安全に降りるということっスか?」


「そうだ。天井は私の銃のグレネード弾で吹っ飛ばしていく。何か質問は?」


 本当に脳筋ですね私達の隊長は。でも他にいい考えが思いつかないので何も言いません


「では行動開始!」


 こうして私達はダウンバーストが当たる直前に転移をしてもらい。一度転移課に戻った後にお城の上に再び転移して、落下しながら天井を引き飛ばして部屋に侵入しました。


 飛行装置も天井を吹き飛ばした時の埃で気が付かれなかったようなので大丈夫そうです良かったです。




 そうして今に至ります。


「一体どうやって・・・か?」


 隊長は苦笑しながら答えます


「それを知る必要はない」

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