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異世界転移・転生対策課  作者: 紫烏賊
アイビー二度目の休暇
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3日目 襲われる

 朝、昨日とは違い日の出と共に私は目を覚ましました。


「・・・うーん」


 私はベットから体を起こして、思いっきり伸びをしました。


 そして体を左右に振らしながら頭をはっきりさせます。


「よし」


 今日は三日目の朝


 今日の予定は午前は観光名所めぐりして、お昼ごろに向こうに戻って隊長に合流して歓迎会です!


 それにしても・・・


私は昨日のフレアさんの家での食事会を思い返す。




「ごちそうさまでした。お風呂まで貸してもらって」


 屋敷の前で見送りに外に出てきたフレアさん達に、私は改めてお礼をいいました


 あの後に着替えをするついでにとお風呂に放り込まれて、これ完全にお泊りの雰囲気じゃん!と思っていたら違いました


 フレアさんは少し残念そうな顔をしています


「もう少し一緒にいたいのですが・・・」


 私も、もう少しいたいですがこれ以上いると本当に泊まることになりそうなので・・・


 あと心の準備とかまだですし、あとこれ以上のお金持ちの家にいると緊張でお腹が痛くなりそうです。


「フレアこれ以上は駄目だ。これ以上は家に泊めることになってしまう」


 フレアのお父さんも同じ考えの様です


「それにアイビー殿もこの家の雰囲気にまだ慣れていない、仲良くするにしても少しづつ時間をかければよかろう」


 お父さんの言葉にフレアさんは半分納得した様ですが、まだ顔は納得していないように感じます


 私はしゃがんでフレアさんに話しかけます


「またこの町によることがあったら教えますから、そのときにまた誘ってください」


「本当ですか?」


「はい」


 どうやって連絡するのかは分かりませんけど・・・


「・・・わかりました。今回は十分なおもてなしが出来なかったので、次はちゃんとおもてなしをしますね!」


「はい、楽しみにしています」


そう言って私は馬車の中に乗り込みました


 私は馬車に乗り込むと中にメイドさんがいました


 ・・・そう言えば目的地に送るために一人はいますよね


 別れの挨拶をしてしまったので気まずいです




 ・・・・あの微妙な空気は二度と味わいたくないので次があったら気を付けることにしましょう


 さて今日は戻る時間まで観光名所巡りですね


 私はベットから降りて着替えながら今日の予定を確認します


 町の人にオススメの観光名所を教えてもらってスケジュールは完璧です


 今日は聞いた場所には二か所しか行けませんので、残りは次来たときにしましょう


 まずは朝食です


 昨日のお店も美味しかったですが今日は別のお店にしましょう


 これも置物を売っていたお兄さんや、竜がまかれている短剣を売っていたお店のおばちゃんに聞き込み済みなので候補はもうあります


 早速出発しましょう


 私はお土産を入れた袋を持って部屋を出てフロントに鍵を返しました


 この宿は前払い制なのでお金を払わなくて大丈夫なので気は楽です


 宿から出てお店の場所が書かれた紙を手に歩き出しました


 さあ、朝食を食べに行きましょう




 ・・・なんということでしょう


 私は膝から崩れ落ちました。お店がまさかの定休日!!


 これは盲点でした


 ・・・いや、まだです。こんなこともあろうかと候補は3つまであります


 まだ第一候補が潰れただけです!


 ただ第二候補と第三候補は少し遠いのですよね・・・

 

 まぁこの距離くらいであれば問題はないですし、ここからならおばちゃんに教えてもらった近道が使えますね


 チート持ちに対抗できるように身体能力高めにして『ソ』に作られた私を舐めないでください


 私は立ち上がってやり過ぎない程度に走り出しました


 しばらくしておばちゃんに教えてもらった近道の裏路地を見つけたので、そこを曲がって行きました。


 裏路地を進んでしばらくのすると屋根から私の前方に黒ずくめの人が下りてきました


「・・・?」


 私はブレーキをかけて止まって黒ずくめの人達を見ます


 人数は三人、こちらの道を塞ぐように立ちふさがっています


 フレアさんの所の人でしょうか?


 ガラの悪い人達の他にもいたのを覚えていたのでそう考えました


 フレアさんから何か用件があるのでしょうか?


 私がそう思っている突然黒ずくめの人がナイフをこちらに向かって投げてきました


 私は躱そうと動きましたが突然のことに反応できずナイフの内の一本が左腕に刺さってしまいました


「ッツ!!」


 私は痛みをこらえて、今きた道を戻ろうと振り返りました


 しかし戻ろうとした道にも別の黒ずくめの人が道を塞いでいます


 これは、話し合いは無理そうですね


 ナイフ刺さっている腕を抑えながら壁を背にしながら状況を整理します


 いついかなる時もできるだけ冷静に隊長達から訓練の合間に教えられたことを思い出しながら行動します


 まず逃げ場は無くなりますが背後からの攻撃が来ない方が安全だと思ったので壁を背にしました


 人数は右に三人、左に四人の計七人


 先ほどの攻撃からフレアさんの所の人ではなさそうだと考えます


 今の所フレアさんが私を殺そうとする動機はありません


 無論、昨日の時に私が知らない内にフレアさんが殺意を抱くほどの行為をした可能性もありますが、その可能性は低いと思います


 だとすれば誰が何のために?


 いえ、今は動機よりもこの状況をどうにかするかですね


 ジャンプで屋根から逃げようにも空中では動けないのでジャンプ中は恰好の的になってしまいます


 屋根にジャンプするのはあの人たちを行動不能にしてからですね


 ナイフの刺さった腕は、ナイフを引き抜いて出血が酷くなるかもしれないのでそのままにしておきます


 とりあえず目の前の人達を行動不能にして人目の付かない所まで移動した後に転移して逃げることにしましょう


「フゥ・・・・!!」


 私は一呼吸をおいて右側の人達に全力で突撃します


 私の身体能力は転移者に対処する為に同じぐらいのスペックをしています


 全力で戦闘すれば一蹴できますがそれは殺してしまうのでできるだけ手加減をします


 幸いにここは裏路地、周囲に人影はありません


 それなら思いっきり戦えます


 私は右手を握りしめ相手の鳩尾目掛けて拳を突き出します


「グァ」


 私の動きに対応できずに殴られた相手は空気を全て掃き出し、お腹を押さえて倒れこみました


「・・・は?」


 一連の出来事が理解できなかったであろう他の方たちには突然私の姿が消えて仲間の一人の前に現れて、彼を殴ったように見えたのでしょう


「さて・・・」


 私はゆっくりと振り返りました


「次の手は?まさか投げナイフを当てた程度で終わりではないですよね」


 煽りや脅しは相手が少なからず動揺したり感情的なったりするから、覚えておいた方が生き残れるぞと教えてくれた隊長に私は感謝しながら相手を煽ります。


 向こうは少なからず動揺しているようで、顔が少し動いて目線で会話しているように感じます


 とりあえず脅しには成功したようです


「・・・そうですか」


 私は残念そうな声を出してため息をつきます


「では死んでください」


 私はそう言って彼らに突撃していきました





 私は残りの一人が倒れたのを確認して私は屋根に跳び乗って屋根伝いに移動して離れました


 勿論殺してはいません。ぶん殴って意識を刈り取るぐらいにしています。


「このあたりなら大丈夫でしょうか」


 ある程度離れた場所で振り返って追手がいないのを確認した後に転移用の合図を出そうと詠唱を開始しました


「・・・?」


 しかし急に体に力が入らなくなり私は前に倒れこみ意識が遠くなってきました


 ・・・もしかしてナイフに毒が?


 そう思ったときにはもう遅く私は意識を失いました

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